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今日において、「やりたいことだけすればよい」「やりたくないことはしなくてよい」といった極端な個人主義的風潮が強まっているように感じられます。しかし、はたしてそれで、人は本当に幸福になれるのでしょうか。
阪急グループ創業者・小林一三の言葉に「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」とあります。
私たちは、人知を超えた計り知れないご縁により、無数の他者に支えられてようやく生きています。その中で、自らに与えられた役割を果たし、他者に貢献できてこそ、互いに支え合い、共に幸福になれるのではないでしょうか。
仮にその役割が、世間の多くの人が嫌がるような仕事であっても、まずは懸命に最善を尽くしてみる。目の前のなされるべき仕事に集中し、誰かの役に立つ存在になる。その実績を重ねて周囲の信頼を得られたとき、そこから無限の可能性が広がっていくのでしょう。
その先にこそ、自分の真の「やりたいこと」や「使命」に巡り会うこともできるのでしょう。それと同時に、自分の苦手な部分を手助けしてくれる協力者とも巡り会い、「やりたくないこと」をやってもらえことも可能となるのではないでしょうか。
耳ざわりのよい無責任な言葉になびいて安易な道を選ぶのか。それとも、ご縁の中で与えられた役割一つ一つに最善を尽くし、自己の真の可能性を切り拓いていくのか。これこそが、社会の中で他者と共に真に豊かになれるかどうかの分かれ道になるのではないでしょうか。
2026.08.01
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