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関西地方を中心に、半夏生(はんげしょう)にタコを食べる習慣があります。半夏生とは、夏至から数えて11日目(今年は7月2日)から5日間をいいます。農作業の大切な目安として、田植えは、夏至のあと半夏生に入る前までに終わらせるのが良いとされています。
この時期にタコを食べるのは、植えたばかりの稲の苗がタコの足のようにしっかりと田んぼに根を張り、これから迎える夏の厳しい暑さや台風の暴風雨にも耐えられるように、という切なる願いが込められています。同時に、本格的な夏を前に、タコの栄養で田植えの疲労を回復し、夏バテを予防する生活の智慧でもあります。
自然と共生し、季節の移ろいを肌で感じながら生きてきた先人たちは、半夏生の時期に、無事に田植えを終えた安堵と感謝を分かち合ってきたのでしょう。
近年我々は、予測困難で変化の目まぐるしい激動の時代を生きています。こんな時代だからこそ、「半夏生のタコ」のように、自分の心に「信念の根」を深く張って、逆境に耐えうるブレない軸を作ること、自然の流れ・時の流れに逆らわずに、然るべきタイミングで必要な行動を起こすことが、ますます大切になってくるのではないでしょうか。
大地に根を張り、風を読んで動く。半夏生にあたり、時代が変わっても色褪せない、強くしなやかに生きるための先人たちの智慧に思いを馳せる今日この頃です。
2026.07.01
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