全国で危険な暑さが猛威を振るっています。過去最も暑い6月となったこの6月には、熱中症で救急搬送された人が全国で1万7229人と去年6月の2倍以上となったようです。7月の平均気温も過去最高を大幅に更新する見通しです。
7月25日には、全国269地点で35度を超える猛暑日となり、29日には、環境省と気象庁は今年最多となる37都府県に「熱中症警戒アラート」を発表しました。また、北の大地、北海道でも40度に迫る気温が観測されるなど、全国的に広い範囲で猛暑が続いています。
温暖化の影響で年々気温が高くなる中、熱中症対策グッズがよく売れているようです。空調服やハンディファン、ネッククーラーなど一昔前にはほんとんど見られなかったモノが広く普及してきました。また、日焼けしたくない女性が使うイメージのあった日傘が、最近は男性にもよく使われるようになってきました。
「暑い暑い」と言ったところで気温が下がるわけではありません。かといって我慢するだけでは、熱中症リスクは高まるばかりです。気候変化を的確に認識して、とれる対応を適切に選択し行動することが求められます。平素から健康に気をつけ体力を養う、室内ではエアコンを適切に設定する、屋外では体温調節できるよう被服を選んだり、対策グッズを活用したり、こまめに水分補給をする等々。猛暑から自分の身を守るためには、絶えず状況に応じた生活の工夫を凝らしていく必要があるのでしょう。
その一方で、企業は、そこで生まれるニーズをイノベーションの機会として熱中症リスクという社会課題を解決する製品・サービスを創造していく。そういった生活者と企業の相互の営みが、経済を活性化し、より快適な生活ができる社会につながるのではないでしょうか。
2025.08.01
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