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【十年一昔】

 「十年一昔」とはよく言われますが、近年の社会変化の速さを目の当たりにすると、その実感が強くなります。

 この10の間に、新型コロナパンデミック、米中新冷戦、ウクライナ戦争、イスラエル・ガザ戦争、シリア政権崩壊、地球温暖化による気候変動の深刻化、全体主義的国家やポピュリズムの台頭、経済格差の拡大、社会の分断、AI・ロボット・情報ネットワークの飛躍的発展などなど、様々な変化が起こりました。

 情報ネットワークについて見れば、国内の携帯電話のスマホ比率は、2014年の46.7%から2024年に97%になりました。コロナ騒動をきっかけにリモートワーク、オンライン会議が一気に普及しました。また、SNSが世論を動かす影響力を持つようになりました。

 日本経済について見れば、10年前は、モノ余りでデフレが進行し景気が低迷していましたが、現在は、モノ不足による物価高で実質賃金が下がり生活苦を感じる人が増えています。

 企業経営においても、これだけ時代変化が激しいと、それに適応して成長していくのは至難の業かもしれません。しかし、変化に対応できずに将来の不安を悲観するばかりでは、何も解決できずに、衰退の道をたどるしかないでしょう。

 成長のために脱皮して古い皮を新しい皮に更新していくように、経営者も、時代の変化とともに通用しなくなった古い考え方方法ルール仕組み等々を捨て去り、新しいものに更新していくことが、企業を成長発展させるのに必要なのではないでしょうか。

 巳年の新年にあたり、我々も新たな時代ふさわしい専門家組織として、一皮も二皮も剥けるように、日々研鑽していきたいと思います。

2025.01.01

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