ジョン・ラボック（19世紀のイギリスの銀行家・政治家）の言葉に「実のところ、自分が選んだことをやるための時間はたいがい作れる。足りないのは時間ではなく意志だ」とあります。

　現代人の多くは、日々の時間に流され、他人や環境のせいで自分が忙しい状況に追いやられていると錯覚してしまいがちですが、真実は、本当に優先すべきことを優先してやる強い意志、本当は重要でないことを手放す勇気の欠如が招いていることではないでしょうか。

　人間には、長く生きても100年程度の限られた時間しか与えられていません。何もしなくても、時間は無情に過ぎ去っていきます。そのかけがえのない時間を、人生に意味を与える使命と思えることに情熱を傾けられる時間をどれだけ多くもてるのか、そのことがその人の人生をより豊かにするのではないでしょうか。

　年の瀬にあたり、かけがえのない時間を有効に使うために、自分が本当にやるべきことを主体的に決定する強い意志を持つことの大切さを考えさせられる今日この頃です。

２０２２.１２.０１