アランの『幸福論』の言葉に「赤ちゃんが笑うのは幸福だからではない。むしろ笑っているから幸福なのだ。」とあります。
いつも笑顔を心がけて、楽しくすごそうとする人と、外から幸福が与えられない限り笑顔なんか作れるものかと不機嫌でいる人と、どちらが幸福になりやすいかは、誰の目にも明らかでしょう。
ところが、現実には、無自覚に、他者が原因で不機嫌になっている人が、多くいるのではないでしょうか。
職場をみれば、上司のせいで、部下のせいで、顧客のせいで不機嫌になっている人たちが、家庭をみれば、夫のせいで、妻のせいで、子供のせいで、親のせいで不機嫌になっている人たちが、世の中にはたくさんいるように思えます。
不機嫌も笑顔も伝染するのではないでしょうか。不機嫌が伝染すれば、周囲の空気は、暗く、重苦しく、イライラしたものとなるでしょう。笑顔が伝染すれば、周囲の空気は、明るく、快活で、楽しいものとなるでしょう。
組織を引っ張るリーダーには、メンバーのモチベーションや集中力を上げ、生産的で幸福な組織にするためにも、笑顔の大切さを今一度見直してほしいと、自戒の念も込めて思う今日この頃です。
2022.09.01
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