新型コロナウイルスの感染拡大を通して、世界中で新しい生活様式の取組が広がっています。マスク着用、咳エチケット、手洗い、うがい、社会的距離の確保、3密の回避などの実践が求められています。
食事マナー、乗車マナー、買い物マナー等の生活の常識も、テレワーク、時差出勤、テレビ会議等の仕事の常識も大きく変ってきています。
新型コロナウイルスが収まるまでの一時的なものなのか、恒久的なものになるのか、また、どの程度まで要求されるものなのか、今後の動向が注目されます。
新しいマナーや常識に対する認識ギャップが、日常生活における人々の分断を招く懸念もあります。自粛警察、マスク警察、帰省警察等、他人の行動に不寛容な言動が社会問題になっていることもその表れではないでしょうか。
独善的で一方的な正義感は、他人を傷つけることすら正当化してしまう強い思い込みを生み、憎しみを増幅させ、人々の対立を煽っていくのではないでしょうか。
今後定着していく新しい生活様式が、寛容性を兼ね備えて、あらゆる面で心と体と暮らしを豊かにするためのものとなることを切に願う今日この頃です。
2020.09.01
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