7月24日に開幕予定だった東京五輪は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、1年間延期されることになりました。
平和の祭典である五輪大会で、世界中から集まる選手・関係者や観客を危険にさらすことができない以上、やむを得ない苦渋の決断と言えるでしょう。
選手の選考やコンディションの調整、モチベーションの維持など、延長により、選手には直接多大な影響を及ぼすでしょう。
また、会場やボランティアの再確保、チケットの払い戻し等々、課題山積でしょう。
1年間延期された場合、競技場や選手村などの1年分の維持管理費が新たに発生する他、各競技団体が選考大会などを改めて開催するのに必要な経費などを合わせると、約6,408億円の経済損失にのぼるとする専門家の推計もあります。
人間社会において、不測の事態は、いつでもどこでも起こり得るのでしょう。どんな事態になっても、必ず克服できると信じて、起きたこと全てに前向きに対処することが、困難を克服するために最も大切なことではないでしょうか。
史上初となる五輪大会の延期という困難な課題を克服するため、広く叡知を結集して、1年後に行われる五輪大会を成功させることで、世界の平和と繁栄をリードする先進国たる日本の底力を世界に示す機会になることを願ってやみません。
2020.04.01
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