「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」という格言があります。人は経験を重ねることで多くのことを学ぶことができるのは確かですが、一個人で経験できることには限界がある上に、長い歳月を要することでしょう。
一方、歴史と先人に学べば、自分では経験しえない無限の成功体験や失敗体験を学ぶことができ、物事の道理・原理原則、あらゆる問題の対処法、あらゆる課題の解決法等々、先人が見いだした無限の教訓を得ることができます。しかも、その教訓には悠久の時代を貫く普遍的な信頼性、客観性、本質性が備わっているといえるでしょう。
現代のように社会環境の変化が激しい時代においては、なおさら、変化に翻弄されない本質的な知恵が求められるでしょう。一個人の経験から得られる偏見に満ちた主観的な知識より、歴史と先人から学べる本質的な知恵を手がかりにしてこそ、変化の向こうの新時代に挑むこともできるのではないでしょうか。
読書の秋といわれるこの時期に、読書を通じて歴史と先人の知恵を探求し、いつの時代にも通用する普遍的な知恵を学び、未来を切り開き人生を豊かにするヒントを見つけたいと思う今日この頃です。
2019.10.01
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