シェアリングエコノミーが市場を拡大しています。シェアとは共有するという意味ですが、これまで所有することが当たり前だったものを、インターネット上のプラットフォームを介して不特定多数の個人が共有する経済の仕組みがシェリングエコノミーといえるのでしょう。
民泊、カーシェアリング、自転車シェアリング、家事シェアリングなどが代表例ですが、そこでは、個人が所有する空間、モノ、スキルなどの遊休資産をマッチングプラットフォームを介して不特定の個人に提供される経済取引がなされています。
利用者側は、所有する代わりに必要なときだけ安価に利用することができ、提供者側は、資産を効率的に活用し、ビジネスにも参入しやすくなるなど、相互に経済効率をよくすことができます。
スマートフォンや交流サイトの技術革新とモノ余りの経済状況が相まって生まれたシェアリングエコノミーは、人々の価値観、消費スタイル、働き方、時間の使い方などに大きなインパクトを与える新しい経済構造となる可能性を秘めています。
そのように考えれば、経営者は自社の業種に関わりなく、シェアリングエコノミーが社会に与える影響をよく理解し、新たな需要動向を分析したり、そのプラットフォームを効果的に活用したり、あるいは自らプラットフォームを創造したりするなど、自社のイノベーションに取り組み、新しい変化をチャンスに変える努力が求められてくるのではないでしょうか。
2018.07.01
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