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広島平和記念資料館

 外国人観光客の間で広島平和記念資料館人気が続いているそうです。旅行口コミサイトを運営するトリップアドバイザーが発表している「外国人に人気の観光スポット」では、広島平和記念資料館が2016年に2位、2017年に3位と続けて上位にランクされています。

 観光においても平和への意識が高まっているのは、裏を返せば、世界の至る所で紛争が繰り広げられている現実を強く懸念する人が増えているからかも知れません。

 孫子の兵法に「兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。察せざるべからず。」とあります。「戦争は国家の重大事で、国民の生死、国家の存亡がかかっている。十分、慎重に対応すべきである。」という意味です。 

 日本周辺にも安全保障上の危機が存在しますが、危機を煽りそれを利用するものに欺かれたり、危機に過剰に反応して紛争の道に流されたりしないように、地道な外交努力を積み重ねて平和を希求し続けることが、平和国家日本の責務といえるのではないでしょうか。

 そのために、広島平和記念資料館のように平和の尊さを伝える媒体となり得る観光資源を充実させることは、経済にも外交にも大きな貢献を果たすことになるのではないでしょうか。

2017.09.01

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