Business Forum Kobe 21
トップページ >月刊コラム >実るほど頭を垂れる稲穂かな

実るほど頭を垂れる稲穂かな

 自民党の豊田真由子衆院議員の秘書への暴言暴行が、大きな話題を呼んでいます。地位権力を得ると、人間はどこまでも傲慢になれるのでしょうか。

 その根っこには、自己中心的ないくつかの勘違いがあるのではないでしょうか。物事が自分に都合良く動くと思い込む勘違い、自分が一番正しいと思い込む勘違い、人を支配できると思い込む勘違い、その手段として威圧脅迫が効果があると思い込む勘違い、人の失敗を許せないと思い込む勘違い、人のせいで自分が苦しんでいると思い込む勘違い等々。

 このような勘違いは、身近なビジネスの現場にも潜んで、パワーハラスメント・セクシャルハラスメント等の様々なハラスメントを引き起こし、人間関係を破壊し、ストレスを拡散し、生産性を低下させるといった悪循環を生みます。

 諺に「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とありますが、本当に人徳のある者は、成長すればするほど、より謙虚になり、周囲の人々や社会や自然の恵みに感謝し、それが日頃の態度にも現れるものです。

 企業経営においても、役職が上がり、人の上に立つ立場になればなるほど、「謙虚」という最も大切な美徳を深く胸に刻んで、周囲の人々との調和の中で組織の使命貢献していく姿勢が求められるのではないでしょうか。

2017.07.01

月刊コラムのトップページへ
トップページへ
Copyright (c) 2006 Business Forum Kobe21 All Rights Reserved.