去る12月27日に、安部首相がオバマ大統領と共に、日米開戦の地であるハワイの真珠湾を訪れ、不戦の誓いを新たにしました。演説の中で安倍首相は、「寛容の心、和解の力を、世界は今、今こそ必要としています」と述べ、平和のために進むべき道を示してくれました。
米国大統領選でのトランプ氏の勝利、英国のEU離脱決定、欧州各国での極右勢力の台頭、サウジとイランの国交断絶、等々、現在、世界の至る所で、排外主義の大きなうねりが起こっています。自国の利益のみを優先する不寛容さが世界中に蔓延しているのではないでしょうか。
また、身近なところに目を向けても、企業に対して不寛容なクレーマー、従業員に対して不寛容なブラック企業、学校の教師に対して不寛容な保護者、幼児を虐待する不寛容な親、いがみ合う不寛容な夫婦、足を引っ張り合う不寛容な同僚、障がい者や病人を差別する不寛容な健常者、等々、日常生活の至る所に潜む不寛容さが、人間社会のストレスを増幅しているかのようです。
社会においても、ビジネスにおいても、家庭においても、相互依存なくして成功はありえません。相互依存のためには、互いに認め合い譲り合い助け合う寛容の心と和解の力が不可欠です。新年にあたり、寛容の心と和解の力で、平和で明るく豊かな社会が広がっていくことを願ってやみません。
2017.01.01
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