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【見ざる聞かざる言わざる】

 幸多き新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。

 「見ざる聞かざる言わざる」という諺があります。「余計なものは見ない方がよい、余計な話は聞かない方がよい、余計なことは言わない方がよい」という意味です。

 人はとかく余計なことを見たり聞いたりして、を乱したり、判断力を鈍らせたりします。また、余計なことを言って、トラブルを生じることもよくあります。

 現代社会は、情報氾濫し、価値観多様化し、人間関係複雑化しているため、無意識のうちに自分にとって不要な情報や有害な情報までインプットされたり、様々な誘惑さらされたり、他人の不快な言動に晒されたりすることも多くなります。それが原因で、迷いを抱えて、正しい思考が妨げられれば、自ら発する言動も正しくなくなり、周囲に悪影響を与えるといった悪循環に陥ってしまうことも多々あるでしょう。

 企業を取り巻く環境複雑化の一途をたどっておりますが、経営者は、本質を見抜く力を養い、氾濫する玉石混淆(ぎょくせきこんこう)の情報や勧誘から、余計なことを見ない、聞かないようにし、真に有用な情報による正しい判断に基づいて、正しい言動組織を導き、正しい言動で社会対話することが求められるのではないでしょうか。

2016.01.01

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