終息の兆しの見えないシリア紛争により、シリア周辺国へ逃れたシリア難民の数が400万人を超えたそうです。それに加え、シリア国内には少なくとも760万人の国内避難民がいるといわれています。
状況が悪化する中、欧州をめざす難民も増えています。シリアを中心に中東などから欧州へ流入した難民や移民は、今年これまでに50万人を超えたそうです。
紛争や貧困から逃れ、普通の生活を求めて、命の危険まで冒して海を渡り苦難の旅を続ける人々を思うと、平和な社会で普通の生活を送れることがどれだけ幸運なことか、改めて実感せざるを得ません。
また、どんな困難な状況においても夢と希望を持って前を向いて必死に生きようとする難民たちの姿を見ると、生きることの意味を考えさせられます。
平和の恩恵にあずかる我々が国際社会の中で生きていくためには、平和な社会で日々働くことができることがいかに尊いことかを真に理解し、平和の恩恵を国際社会に還元する責務を果たしていく必要があるのではないでしょうか。
2015.10.01
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