「会議は踊る、されど進まず」という言葉があります。ナポレオン戦争の戦後処理のために開かれたウィーン会議において、議事が進まずに、舞踏会などに明け暮れていた醜態を皮肉った言葉です。
企業においても会議は日常的に行われています。また、役職が上がれば、会議に割かれる時間も増えていくのが一般的なようです。
企業を経営していく上で、意思決定を行う、方向性を確認する、情報を共有する、知恵を出し合う等々のために 会議は必要不可欠のものです。会議の有り様がビジネスの生産性を大きく左右すると言っても過言ではないでしょう。
ドラッカーの言葉に「会議の過剰は、時間を浪費する組織構造の欠陥である」「会議を開くのは、個々の状況に必要な知識や経験が一人では間に合わず、仕事をする人たちが互いに協力しなければならないからである」「会議は目的をもって方向づけしなければ、その会議は迷惑なだけでなく、危険である」とあります。
会議が、方向性を失い、説教や糾弾、慰め合い、雑談等々の場になり、時間が浪費されれば、弊害しかありません。
会議は「踊るもの」でなく、「限られた時間の中で、決めるもの、進めるもの」であることを意識することが、会議を生産的ならしめる第一歩ではないでしょうか。
2015.9.01
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