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【岐路亡羊】

 幸多き新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。

 「岐路亡羊(きろぼうよう)」という諺があります。「学問の道が多方面に分かれていて、真理に達するのが難しい」、「方針、方法が多すぎて、どれを選ぶべきか迷う」という意味に使われます。

 中国戦国時代、羊が一匹逃げたので大勢で追いかけたが、分かれ道が多く

て見失ってしまいました。その話を聞いた思想家・楊朱(ようしゅ)が、学問の道も枝分かれし過ぎて真理を得がたいと嘆いた、という説話が由来です。

 インターネットの爆発的普及により、多岐にわたる大量知識情報をいとも簡単に手に入れることができるようになりました。それにより、生活利便性ビジネス生産性が飛躍的に向上し、今では社会になくてはならないインフラとなっています。

 反面、氾濫する知識情報に流され、真に価値ある情報を正しく選択利用することが困難になっているのも事実ではないでしょうか。

 変化の激しい時代であるからこそ、企業経営者も、枝葉末節の情報に囚われることなく、常に基本に立ち返り、変化の中に本質を見抜き、継続して成果をあげられるように、組織を正しく方向づけることが求められるのではないでしょうか。

2015.1.01

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