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【安に居て危を思う】
  
広島市北部の大規模土砂災害をはじめ、全国各地で大雨による甚大被害が発生しています。人間自然の猛威を止めることはできません。しかし、それによる被害を小さくすることはできます。
 「安に居て危を思う」と言うように、まずは、平時防災危機管理の意識を強くすることが大切でしょう。また、「川越して宿を取れ」と言うように、防災活動も避難行動も、やれる時に迅速にやっておくことが大切でしょう。さらに、災害に遭遇した時は、「浅い川も深く渡れ」と言うように、被害が予想外に拡大することも念頭に置いて、油断せず慎重に避難行動を取ることが大切でしょう。
異常気象は、生活のみならず、経済活動にも多大な影響を与えます。しかし、個々の家庭企業防災対策だけでは、激甚災害には十分に対応できないでしょう。行政による防災インフラ整備、官民挙げての気象予報の精度向上や防災情報システムの再構築、地域における行政・企業・住民の連携による防災コミュニティの推進等々、社会全体で防災対策を進めていくことが、益々必要になっていくのでしょう。
企業が社会に認められ存続していくためには、今まで以上に、防災をはじめ社会の様々な問題解決貢献することが、求められていくのではないでしょうか。
(2015.09.01)

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