笑いの効用が注目されています。笑うことで、ガン細胞を攻撃する「NK(ナチュラルキラー)細胞」が活性化したり、ストレスが加わると血液中に増加する「コルチゾール」が減少するといった実験データもあるそうです。
日本笑い学会会長で関西大学名誉教授である井上宏氏は、人間に笑いの能力が備わった理由が二つあり、一つは「笑いは、元気に生きる(病気や悩みなどを自然治癒する)ために必要」であり、二つ目は、「笑いは、親和的に生きるために必要」であると述べられています。人が生きていくためには、人間関係を調整したり、維持発展させる必要があり、そのための親和作用として、笑いが役立っているのだそうです。
笑いは、職場においても、周囲を和ませ、集中力を高め、人間関係を円滑にし、仕事の生産性を上げるといわれています。
ホンダの創業者である本田宗一郎氏の言葉にも「人づくりはジョークから」とあります。
今日の競争の激しいストレス社会において、人々が活き活きと働ける組織にするためには、経営者はもっと笑いの効用を取り入れる必要があるのかも知れません。
(2013.08.01)