菜(さい)
根(こん)
譚(たん)
の言葉に「業を立てて種徳(しゆとく)
を思わざれば、眼前の花となる。」とあります。「事業を興しても、人徳の種をまいて社会に役立たなければ、つかの間の徒花(あだばな)
に終わってしまう。」という意味です。
競争の激しい経済環境の下では、企業も目先の利益を優先する姿勢が強くなってしまいがちですが、有益な商品・サービスの提供を通じて、将来永きに渡り社会に貢献でき、そこで人々が生き生きと働き続けることができてこそ、事業を興す意味があり、その事業を継続していくための原資こそが利益なのではないでしょうか。
経営者は、実を結ばず儚(はかな)く散りゆく花のような利益を求めるのではなく、社会貢献という実を結ぶ花を咲かせるために、人徳の種をまき続けることを、社会から求められているのではないのでしょうか。