山中伸弥京都大教授にノーベル医学生理学賞が授与されることが決まりました。あらゆる組織や臓器に分化する能力と高い増殖能力を持つ「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」を作ることに成功し、再生医療の実現などにつながる革新的な功績が評価されました。
山中教授は記者会見で、「私たちと難病に苦しむ人の1日、1ヶ月は違う。名前は『万能細胞』だが、実際は病気を治すのに5年、10年とかかる。私たちも日々挑戦している。希望を持っていてほしい。」と述べられました。難病に苦しむ人々に対する思いやりの上に立って研究活動に取り組む高い志に深い感銘を覚えました。
「医は仁術なり」という言葉がありますが、医学が物理的な技術進歩にとどまらず、困難な苦しみを抱えた人々に希望を与える仁術として進歩していくことを願ってやみません。