最近のマスコミ報道などを見ていると、組織のトップの役割は、傲慢に振る舞うこと、独善的に相手を攻撃すること、巧みに責任転嫁すること、なのかと思ってしまうことがよくあります。
組織の重要性が高まっている今日の社会において、組織のトップの責任は大きくなる一方ですが、組織のトップマネジメントは、まだまだ普及していないような気がします。
マネジメントの父と呼ばれたドラッカーは、「いかなる組織も、その業績はトップマネジメントにかかっている。トップの流儀や自分なりに考える役割には意味がなく、トップマネジメントの多元的な役割は客観的に規定される。事業の定義、目標の設定、ビジョンと価値基準の設定、組織の構築、渉外、危機対応などの役割である。」という意味の言葉を残しています。
政治、行政、企業、学校、病院、市民団体等々、あらゆる分野のあらゆる組織において、トップが本当の役割を果たして組織が成果をあげられるよう、真のトップマネジメントが普及し、ひいては各々の組織がより豊かな社会に貢献できるようになることを願ってやみません。