東日本大震災の大津波で、宮城県南三陸町の防災対策庁舎から防災無線で町民に避難を呼び掛け続け、津波の犠牲になった町職員、遠藤未希さん(当時24歳)を、「天使の声」というタイトルで紹介する文章が、埼玉県の公立学校の道徳用教材に使われることとなったそうです。
遠藤さんは、上司の三浦毅さんと一緒に「早く、早く、早く高台に逃げてください」などと必死で叫び続け、自らの命を犠牲にして、何千人もの町民の命を救いました。
残されたご家族のあまりにも深い悲しみを察すると簡単に美談にできるものではないのでしょうが、遠藤さんの利他の精神、責任感、懸命さ、真摯さには、心から敬服します。「天使の声」の教材を、埼玉県だけといわず、全国で、更には全世界で紹介して欲しいくらいです。
一国の総理が政権公約をギブアップした上に、しないと言ってた消費税増税は、ネバーネバーネバーネバーギブアップですると無責任なことを言っているのを聞かされると、この国のリーダー達に不足しているのは、遠藤さんが命がけで示してくれた、利他の精神、責任感、懸命さ、真摯さという本当のリーダーシップではないかと考えさせられる今日この頃です。