8月30日に民主党の野田代表が新しい首相に選出され、9月2日に新内閣が発足する見通しです。民主党政権になって2年弱で3人目の首相ということが政治の混迷を現しているようですが、3度目の正直で国内外で低下した政権への信頼を回復して欲しいものです。
野田首相が民主党代表選に勝利した後に｢ノーサイドにしましょう、もう｣と述べられましたが、権力のための権力闘争を脱却して、党内外の英知を結集して国民のために国難に当たっていただきたいものです。
前の2人の首相と比べ知名度も低く印象も薄いのですが、実直な性格を活かして、ポピュリズムに傾斜しがちであった政治を、スピーディーな政策遂行優先の政治に立て直して欲しいものです。
ノーサイドが内閣の求心力になるのか、それとも、意思決定の障害になるのか、野田首相の真価が問われてくるでしょう。
そして、野田首相が一番の課題としている｢成長と財政再建の両立｣が公明正大な方法で実現できることを国民は見守っていくべきではないでしょうか。
（２０１１．０９．０１）
