このたびの東日本大震災により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 未曾有の震災により東日本の各地で甚大な被害が発生しています。大津波により多く集落が壊滅的な被害を受けました。また、原発事故は危機的状況が続き、放射能もれによる周辺地域の環境破壊が危惧され、関東地方の電力不足が経済活動に暗い影を落としています。また、多くの大手製造業の工場が操業停止に追い込まれ日本経済に大打撃を与え、さらに海外企業の部品調達にも支障をきたしています。
これだけの大災害の中で社会秩序を保ち冷静に対応している日本人に対して、世界中の人々から賞賛の声がよせられ、多大な人的・経済的支援もよせられています。
日本はかつては世界一のＯＤＡ供給国として途上国の開発援助を行ってきました。また、四川大地震等、海外で大災害が起きた時には救助隊の派遣も行ってきました。
秩序を重んじ、和をもって貴しとなす日本人の精神風土や、経済大国として世界の国々に経済援助や災害救助を行ってきたことが、世界から尊敬を集め、困難に直面したときに世界中の支援を受けることができた大きな要因になっているのではないでしょうか。
論語の言葉に｢徳は孤ならず。必ず隣あり。｣とあります。徳のある人は決して孤立せず、必ず協力者が現れる、という意味です。
日本が長い歴史の中で育んできた道徳精神に誇りを持ち、日本中の人、一人一人が震災復興のために自分にできることを考え行動し、一日でも早く被災地が復興し、ひいては衰退の危機にある日本国が再建できることを願ってやみません。
