近年の内閣支持率を見ると就任時と退陣直前で大きく下落する傾向があるようです。日経新聞の調査によると小泉内閣80%→50%、安倍内閣71%→41%、 福田内閣59%→29%、麻生内閣53%→20%、鳩山内閣75%→22%と、内閣が替わる度に下落率もひどくなるようです。
内閣支持率が就任時に上がり、退陣直前に下落するのは、一言で言えば、国民の内閣に対する期待と失望の裏返しでしょう。就任時と退
陣直前の与党の政治理念、あるいは総理大臣の政治
家としての政治理念が変貌したとは思えなくても、人気というものはメディアの影響等で極端に変化するようです。
あえて厳しく言うならば、その内閣に国政を任せられるだけの力量があるかど
うかを国民が冷静に見極められないから、情緒的な人気に流されてしまうのではないのでしょうか。
企業において
も、人材を的確に評価し、適材適所の人材登用ができなければ、経営は上手くいきません。経営者の方に
は、過度に人に期待するのではなく、冷静に人の適正・能力を見極めることができるリーダーの資質が求められるのではないのでしょうか。