日本経済の供給力に対して需要の不足が35兆円あると言われています。モノが売れない時代を顕著に現していると思います。モノが売れない、裏返せばモノを買わない理由として、大きく二つのことが考えられます。一つはお金がないこと、もう一つは、欲しいモノがないことです。
企業がお客様の欲しいモノを提供できないのは、世の中のニーズの変化を捉えられていないことに大きな原因があるのでしょう。それが既存のモノを安易な価格競争で売る行動に走らせ、不況に拍車をかけることにつながるのでしょう。
ピーター・F・ドラッカーの言葉に「変化を利用する者は、激しい競争に直面することがほとんどない。他の者たちが、相変わらず昨日の現実にもとづいて仕事をしているからである。」(『未来への決断』より)とあります。
企業は、もっともっとお客様のことを理解し、お客様のニーズの変化をチャンスとして利用し、お客様の欲しいモノを提供することで、お客様と共に豊かになれるのではないでしょうか。
(2010.02.01)
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