工事期間の日記  〜 構造・造作8                     トップページヘ
                      構造・造作7 より 続いてます)
2003年1月

24日  電気工事は壁のコンセント・スイッチボックスの取り付けが進んでいる。また、これが済んだ部分から
     石膏ボードが次々と取り付けられている。
       

     現場にレンジフードが届いていた。

     電気・照明工事について打ち合わせ時に持ったイメージと異なる部分があったので、細かい変更を
     何点かお願いした。電気・照明は工事個所が多いので、現場を自分の目で確認することは大切。

     特にFP工法ではFPパネル内に発泡ウレタンが充填されており、パネル内を電線を這わせることは
     簡単にはできない。そこで電線は室内から一旦パネルの外へ出てサイディングの内側の通気層
     部分を通り、コンセントやスイッチの位置で再度パネルを貫通して室内に戻る。したがって、サイディン
     グの工事後の変更を極力避けるように、よく現場を見ておくことが大切だと思う。

25日  今日は土曜日。収納図ができたとのことで工事部長さんと現場で再確認の打ち合わせ。
     電気・照明についてお願いした細かい変更がすべてなされている事を確認し、収納に合わせて
     コンセントの追加をさらに1箇所お願いした。来週火曜日からサイディング屋さんが工事に
     入るので、その前に変更をお願いできて良かった。

     昨日の日記に書いた、外壁通気層を通る電線について。例えば電線を上から下に走らせる際、
     まっすぐ下の貫通孔に通すのではなく、一旦たるみをつけてわざわざ電線に低所をつけるとの
     説明であった。万一通気層内に雨水が入った際に、電線を伝った水が貫通孔から構造体に入るのを
     防ぐためだそうだ。
      

     電線の貫通孔自体、電線を通した後に現場発泡のポリウレタンを充填し、外からはシリコンシールを
     行って気密を確保している。その上に電線形状の配慮であり、これらが全て一旦完成すれば見えない
     部分で行われる。

     これはFPパネルを貫通させない例。情報回線用のCD管は太く可とう性が小さいためか、FPパネルの
     内側に溝を掘って埋め込んである。2階の他の部分は1階の天井裏から最短の溝を掘って通して
     いるがこの部分はやむを得ず、2階の天井裏から回して降りてくる。この1階には天井が無いから。
      
      1階リビングに天井が無いことは電気工事には少なからず影響を及ぼしています。
      普通なら天井から壁を下りてくる配線が1階では床下から上って来たりとか。
      電気屋さん、ご苦労をお掛けします。

     玄関ポーチの張り出し屋根部分の設計変更の説明も受けた。横貼りのサイディングの継ぎ目の
     ラインや、すぐ横のベランダのラインを考慮して、一番美しく見える高さで施工したいとのこと。
     なるほど、そういう点を考えるのかと感心した。この高さについては機能と見栄えの両面を配慮し、
     社長と工事部長で激論(?)を交わしたそうだ。全てを説明して戴き、納得した。

     軒天がついていた。12mmと8mmの2重貼りだそうだ。
      

     2重貼りの軒天他、完成すれば外からは見えなくなってしまう部分の施工を逐一目にするにつれ、
     家を建てることに対する作り手の心意気、志を感じる。施主として、この心意気について行くのは
     大変であるが、幸せでもある。

     午前中に確定したばかりの収納図に沿って収納内部の工事が進んでいる。
      

     電気工事はメインの引込み線と思われる太い電線が取り付けられていた。
      

     午前中に追加をお願いしたコンセントもついた。
      

     電気工事が終わった壁面は次々と石膏ボードが貼られている。
      

27日  外壁FPパネルの内側につけたコンセントボックスの周囲の隙間は現場発泡のポリウレタンで
     埋められた。FPパネルの内側に溝を切ってCD管を通した部分もできるだけポリウレタンで
     埋められている。
      

     1階のフローリング貼りが始まった。フローリング材は19mm厚の無垢板。米国テキサス州、
     Addison という町のRobbins Hardwood 社製である。

     このフローリング、1枚の幅が57.2mm(というより2と1/4インチ)であり、2階に使った集成材の
     国産省施工型フローリングに比べると面積あたりの枚数が圧倒的に多く、大工さんの手間が
     かかる。すなわち材・工ともにコストに効く。貼り終わった個所は早速養生してある。
      

     レンジフードが取り付けられていた。松下製の同時給排気型である。ユニットバスに続く、設備
     搬入第2弾はレンジフードであった。
      
       これは給排気ダクト設置の為の仮付け。壁ができてから再度付けなおす。

28日  1階フローリング貼りが進んでいる。今日はリビングから廊下・玄関の一部にも至る。
      

     レンジフードの給排気口が外壁から出る部分は、昨日は現場発泡ポリウレタンがもこもこと
     付いていたが、今日はきれいに余分のポリウレタンが削られ、タイベックとの間は防水テープで
     きれいに処理されていた。

     2階は壁や上り天井の石膏ボード貼りが進んでいる。これは2階北側の子供室。壁で色が
     異なる部分はエアコン等取り付け用の下地板。
      

     現場にサイディングが届いていた。サイディングを取り付ける最下段の金物が付けられていた。
      

     張り出した玄関屋根や北側ベランダのオーバーハング下端に水切りが取り付けられた。
      

                          (構造&造作9 へ つづく)