こんな家に住みたい! (但し言ってるだけ・・)                 トップページヘ


(はじめに)

 私たち・・恐らく一生に一度の家づくり。
 家を建てるなら、自分たちなりの価値判断のもとに、できる限りの
選択をしたいと思いました。

 といっても、もともと「家を建てるなら、こういう家を」と長年育んできたものがあるわけではないので
 すべて、一から勉強なわけですが、以下、私たちが「ここにはこだわりたい」と思ったことを記しておきます。

       家を建てよう!って思ったときが なにせ 狭いマンション住まいだったもので
       生活の不便を並べ立てた・・って気がしないでもないです。(^^;)
       あまり 深い生き方の思想とか じゃなくて
       2人で まあ 「こういう家に住みたいよなぁ」「こういう家が便利だよなぁ」って 
       つぶやいてたに過ぎないんですが。   


(2人に共通する こだわり)

 1) 長く住める家が欲しい

        建築後二、三十年で、「もう古くなったから」と、その家はガガガーッと壊して
        新しい家を作る・・・・という話を聞くけど
        家って、そんな消耗品だとはとても思えない・・・・これが私たちの考えでした。

        長く住むにはどんな工法がいいか?、どんな間取りがいいか?
        これが、私たちの家づくりの原点にあった気がします。

 2) 結露対策

        家を長持ちさせるには、通風をよくして、湿っぽい家にしないことが大事なのではないかと。
             1998年〜住んでいた新築マンションは 結露と カビで 大変でした。。(涙)
  
 3) シロアリ対策

        床下が十分に点検できる必要があるんじゃないかと思います。


(妻 の こだわり)

 1) 木造の家

        「自分の家を建てよう。さて、どんな家がいいだろう?」となったときに、まず思い浮かぶのは、
        やはり自分が生まれ育った家のこと。

        北関東の築百数十年という養蚕農家で育ちました。
        広いだけで、部屋数は少ないし、風呂・トイレは屋外・・、とにかく住みにくい家ではあったけど、
        大黒柱の太さや、客間とを仕切る木製の黒光りした帯戸(おびど)を思い出すと、
        「あぁ、美しかったな」と感じ入るものがあります。
    
        軒が大きく、屋根の高いその家は、夏の盛りでも、家に入ると空気がひんやりしていました。
    
        冬は寒いんですけどね、かまどで煮炊きをするのに火を燃やすので、自分自身も
        よく火の番を台所でしていたものです。

        新しく生み出された建材はいろいろ工夫されているのだろうけど、「木」の気持ちを和ませる力は
        やっぱりすごい。木の家に住みたいなぁ・・って思ってしまいます。


 2) 軒の大きい家

         軒の大きい家が、とっても綺麗に見えました。

         でも、私たちが建てる予定の準防火地域では、境界から3メートル以上とれない場合は、
         軒も耐火材にしなければいけないとのことで、木の美しい軒はあきらめざるを得ません。
                 

 3) 外壁

         サイディングの家が多くなったのは、まだ近年のことなんでしょうが、家が密集した地域では、
         外壁を耐火材にする必要と経済性からモルタル仕上げやサイディングの家が多いよう。
    
         でも、どうしても私、サイディングって好きになれなくて。。

         タイル風、れんが風、石積み風・・・、どれも私にはしっくりきません。

         感性の問題かもしれませんが、違和感のない外壁材ってないかしら?


 4) 内装材

         今の家って、石膏ボードの上にクロスをはるのが多いらしいけど、クロスって
         何だか好きになれなくて・・   うーん、わがまま。。

                だって、柱と柱の間にあるのは障子と襖しかない家で育ったんだから
                クロスっていうものが、きっと目に慣れてないのよね。

         何か、安くて、自然な感じのする内装材ってないのかなぁ?


 5) 柱

         大黒柱のある家でそだちました。
         
         柱が1本の木でない場合が多いってことを知って、びっくりしました。
         薄い木を数枚はり合わせて柱にすれば、木材の価格も安いし、狂いも少ないんですって。
    
         うーん、でもなぁ、柱が1本の木じゃないって、ちょっと違和感あるなぁ。
    
         経済的には、価格の安い節がたくさんある柱でいいんだけど、
         性能的には集成材のほうがいいのかな?

                   →家の主な構造にかかわる部分は集成材で作ってもらいましたが
                    リビングのフローリング部分と畳スペースの境の
                    仕切り 兼 支え?を兼ねた柱には
                    太い無垢材を大黒柱にように据えていただきました。

                    私にとっては我が家の象徴のような その柱に
                    入居して ひとつきもたたないうちに
                    色鉛筆で落書きをした大馬鹿者が我が家にはいます。
                    色鉛筆って 消しゴムじゃ落ちないんですね・・


  6) 瓦屋根

          綺麗だなぁって思うけど、予算的に無理なようで、あきらめてます。


  7) 縁側

          縁側のある家っていいなぁ。ふとん干して、日向ぼっこして。

          でも、建坪や費用を少しでも詰めたい現実では、ちょっと厳しい。

          ホームセンターで売ってる濡れ縁でも我慢するけど、廊下がわりの縁側とかだったら
          何とかならないかなぁ? 


  8) エネルギーを無駄遣いしたくない

         できるだけローコストに暮らせる家に住みたいと願ってます。

         我が家の経済的理由ももちろんですが、お金さえ払えばどんなに使ってもいいってものでは
         ないのが水や、電気、ガス・・・エネルギーだと思ったりするんですよね。

         限りあるエネルギーであるし、
         そのエネルギーの供給のために多くの問題が介在していることを考えると
         使えることの有り難さを常に意識していなければいけないんじゃないかって気がしてます。

         そして、何より 多分・・自分はケチなんだと思います。
         光熱費も安く抑えたいんですよね。(^^;)


(夫 の こだわり)

 1) 暖かい家に住みたい

          「寒ければ厚着をして暮らせばいいじゃないか」という 妻に
          「部屋が寒いと炬燵から出られないだろ? ものぐさく暮らすより、暖かい家に住むほうが
          暮らしの快適さという面で優る。暑さ・寒さで体に負担がかかるのは、よくない。
          今は、工法の工夫で、相当に暑さ・寒さに対応できる」と 夫は言います。

                  どちらかというと北の生まれの妻と 南国育ちの夫で
                  我が家は体感温度が違うんです。

 2) 計画換気の家に住みたい

          「家を長持ちさせるには、家の健康を考えなければいけない。
          計画換気は、家の健康にも、人間の健康にも、いいはずだ」と、夫は言います。

                ただ、電力を動かすことを前提にした換気計画って、
                「前提が崩れたときはどうするの?」って、妻はちょっと不安を持ってます。

                基礎を高くして、風がビュービュー吹き抜ける造りがいいんじゃないかと
                妻は思ったりしますが、
                強度の面で、それはできないことらしいし
                断熱の面でも、夫は「おれは寺の修行僧みたいな暮らしはしたくない」って。

                だからこそ、高気密、高断熱の家で、床下を含めて計画的に換気して
                家を良い状態に保ちたいんだそうだ。

                でも、換気扇を動かすことを前提にする換気って、何だかなぁ。 
                         なんてったって、子供のころ、夜勉強していると
                         「電気代がもったいない、早く寝ろ」って言われて育った妻でございます。


(具体的な話としては・・)

[1]敷地をどう活かすか?

     ほぼ正方形の土地・・・という地形はいいのですが 接道が悪い。

     防犯や、プライバシー、暮らしやすさを考えると、設計は難しそうです。  

[2]基本的に考えたいこと

  1) モノとの共存

        毎日仕事を終えて、保育園から子供たちを連れ帰り、晩御飯を食べさせ、風呂に入れ
        ・・・・・・・っていうルーティンワークをこなすと、掃除や片づけにまで回せる体力は
        残っていません。台所には、買い物袋がそのまま放り投げられ、リビングには開けた
        郵便物の残骸が残っている。そんな状態が次の週末まで続いたりします。

        でも、目の前に、モノが雑然と片づかない状態で並んでいては、気持ちに安らぎが
        訪れません。何とかすっきり暮らせる工夫はないものか? こんな思いを抱いています。

                          (ちょっと虫がよすぎるか?・・・) 

 2) 洗濯物との共存

        家がたてこんでいる地域なので、日照はあまり期待できません。
        これまでの住まいのマンションも同様ですが
        洗濯物を取り込んでも、まだ湿っぽい感じが残っていて、そのまま畳んでタンスにしまえない。
        仕方ないから、一晩、室内で自然乾燥仕上げ?

        マンションでの生活は 南窓に面した和室は、常にロープがはられ、洗濯物がぶら下がっていることに
        なりました。リビングに続く和室なんで、これもいつも視界に入る。

        スペース的にも、そんなに広くないところに5人家族の布団を敷いてるわけで、洗濯物の干された
        下に寝ていたりします。(いやぁ、お恥ずかしい限りで。。)

 3)ピアノとの付き合い

        我が家には、だれも弾く人がいないのに電子ピアノでないアップライトのピアノがあります。
        ピアノ経験ゼロなのに、弾いてみたい一心で、数年前に妻が買ってしまいました。
  
        でも、自己流ではなかなか弾けないし、時間も取れなくて、バイエルの50番がやっと。

        だけど、ピアノを処分してしまいたくはないんですよ。
    
        では、さてどこに置くか?
   
        防音を考えてピアノ室を作ってしまえばいいのかもしれないけど
        家族とともにあってこそ、楽器はより楽しくなる気もするし。。
  
        ピアノとの付き合い方は、ちょっと懸案事項となってます。

 4) 人を集めるリビング

        FPの家の前に暮らしていたマンションは平坦なフロアだったので、子供がリビングにいなくても
        気配をいつも感じることができました。
    
        まだ年齢的に個室を与えるつもりはないけれど、
        2階の子供部屋に子供たちが引っ込んでしまって何しているか分からないっていうのは、
        嫌だなって気もします。   親の私たちが淋しいからだったりしますけど。。
    
        じゃあ、どんなふうにしたら、リビングにいたくなるかな?
    
        広いテーブル? ごろごろできるスペース? うーん。。。

 5) 暖炉・薪ストーブ

        私たち夫婦は、登山や山スキーに出かけ、山小屋で焚き火や
        ストーブを囲んで長い夜を楽しむ暮らしを愛好していました。
  
        だから、「広い土間が欲しいよね。で、薪ストーブを置いて。」、
        こんな夢が膨らみました。
 
        燃えてる火を見てるのって、時間を忘れる心地よさがあるんです。

        でも、夫希望の高気密・高断熱で計画換気の家には、直火は相性が悪いらしい。

        さて、どうする?

          「庭にバーベキュー炉を作ってよしとしよう、高気密の家は捨て難いもんなぁ」と
          夫は、あっさり あきらめたようです。
          それに、こんな立地は住宅密集地ですから、煙突からモクモク煙が出ていたら
          結構アブナイかもしれません〜

 6) 1階だけで暮らせる家

        私たちは、建て替えることなく、ずっとこの家で暮らしていくと思ってます。
        ならば、年取っても暮らせることが大事になってくる。
    
        そのためには、階段の昇り降りなしに、1階だけでも暮らせる家。

        台所、水回り、居間、そして寝室にもなるもう1部屋、これだけは1階に入れておきたい。
        そうすると、1階だけで、15〜16坪くらいは最低必要になりそう。
                     (おぅ・・・建坪が。。 総費用がかさむ〜。。。。)

 7) 広い風呂が欲しい

        これは、夫の たっての希望。

        「風呂場スペース最低1坪、できれば1・5坪」と夫は言うが

              (「風呂嫌いなくせに何言ってんのぉ?」って、妻はひそかに思ってる。。)

        まあ1坪が現実路線かな。

        妻は、洗面所に各自の下着類やタオル類を収納するスペースが欲しいから
        風呂1坪&洗面所1坪って造るより 同じ2坪でも
        風呂0.75坪&洗面所1.25坪って組み合わせのほうが暮らしやすいと思うんだけど。
     

 8) 食事の準備はみんなでやりたい

        夫もワーキング・ファザーたるべく頑張っているとはいえ
        妻が台所に立つことが圧倒的に多い我が家です。
 
        転居前に住んでいたマンションは対面キッチンなんですが、台所に2人立つスペースはないし
        仕事から帰った 夫は ごろーっとリビングに転がってるし、子どもたちは
        「ごはんになるからテーブル片づけなさい」って言われるまで ぽーっとテレビ見てるし

        妻はキッチンの中で
        「対面キッチンって、『私つくる人、あなた食べる人』の典型みたい」」って、実は日々
        面白くない気持ちで食事の準備をしていました。

        学校の調理実習みたいなアイランド型は、食事のときのくつろぎ感が足りない気がして、
        そのまま採用するわけにはいかないけど、「みんなで御飯の用意!」って感じのキッチンを
        実現したいです。

 9) 「洗濯未満」の衣類の置き場

        1回袖は通したけど、即洗濯ってわけではない服がこんなにあるのは私だけ?
        冬場のジャケット類はもちろんのこと、夏でもスカートやズボンは1回着ただけでは
        まだ私は「洗濯未満」なんだけど。

        みんな、どこにしまっているの? 

        いくら洗濯未満ではあっても、1回袖を通してしまうと、何となくタンスに戻すのは
        抵抗があって、部屋の中にちょこっと掛けておく・・・ってパターンです。

        でも、1つの服を連日着て→洗濯、別の服を続けて着て→洗濯ってわけではなくて
        それぞれの服にインターバルがあるから、結局何着も部屋にぶら下がることになる。

        意識しちゃうと、結構うっとうしいんです、この洗濯未満の衣類。

        服だけじゃなくて、スカーフとか、帽子とかもあるし。

        こういうタンスやクローゼットにしまいきれないものを すっきりさせる方法はあるかしら?

 10) 風通しのいい家

        クーラーにとかく頼りがちの住宅密集地での暮らしだけど、すーっといい風が通ることって
        結構あるのではないかしら?

        (窓を開けたら目の前に隣家のクーラーの室外機・・・ってパターンもあるかもしれないけど)

        やっぱり風が通り抜けて、できる限り自然の風で暮らせる家がいいなぁ・・・と思う。

        寒さの厳しい時期のすきま風はもちろん勘弁したいですけど、ね。