FPの家に決めた理由                            トップページヘ

  冬に暖かい家を求めて、外断熱の家、ソーラーサーキットの家なども研究し、
  長く住める家を求めて、古民家を集めた博物館などにも出かけ
        家を長持ちさせる伝統の知恵・・・にも接した私たちですが
  2002年6月、気持ちは大きく「FPの家」に傾いてきました。

1)FPの家とは

       FPの家を造っている工務店グループのサイトは こちら
       FPの情報誌は   →         われらFP家族club   

 断熱材に硬質なFPウレタンパネルを使い、
 気密性、断熱性に優れた家・・・それがFPの家。

 在来軸組工法の柱と柱の間に、そのサイズに加工したFPパネルをはめ込みます。
        ※工務店によっては、2×4(ツー・バイ・フォー)でFPの家づくりをしているそうです。

 同時に、断熱性の高いドアや窓ガラスを採用することによって
 高気密・高断熱の家造りを実現しています。

 また、柱と柱の間に硬質のパネルを入れることによって強度も増すそうです。

 そして目指しているのは「100年満足が続く家」なんだそうです。

 
2)24時間計画換気
 
 この家の特徴である高気密・高断熱を活かし、室内環境を快適に保つため、
 24時間計画換気を行います。

    計画換気とすきま風はどう違うか・・・妻が最初に感じた疑問ですが
    すきま風は、必要なところに不足していたり、要らないところに多過ぎたりするみたいです。
    
 1日中言わば換気扇を回し続ける→電気の無駄遣いみたいな気もして
 妻はどうしても抵抗を感じずにはいられません。

 でも、キッチンの料理時の強風での換気と違い、もっともっとかすかな換気であり
                     (・・換気扇と思うとイメージ違うみたいです。)
 日中閉め切っていることも多い我が家では、
 結果的に家の健康、家族の健康につながるのではないかと・・思いました。

   ※家の健康・・・カビ、シロアリ・・湿りけによる被害は避けたいです。

   ※計画換気システムについては
        吸気・排気ともにファンを用いる第一種換気システム
            吸気と排気にダクトを用いて、その間に熱交換機や冷暖房器具を挿入する
            場合が多いようで、熱交換機にまた幾つかの種類があるようです。
        吸気はファンを用いるが排気は自然に空気が出ていくのを図る第二種換気システム
            一般住宅には向かないそうです。
        排気ファンで屋内を減圧して、吸気口から新鮮な空気を導入する第三種換気システム  
    と、あって 
        (排気用換気扇と吸気用換気扇、熱交換機を1つにまとめた
         空調換気扇による換気方法をとる住宅もあるそうですが)
    FPの家では第三種換気システムを採用しています。
    強力な排気ファンを1カ所付けて、ダクトをトイレや風呂場、台所、クローゼットなどにのばし
    質の低い空気を吸引して排出する仕組みだそうです。
    よって、屋内は減圧されますが、新鮮な空気は各部屋の壁の吸気口から自然と導入されると。
      (この部分は足立博さんの「建ててトクする住宅 つけてよかった住宅設備」エール出版参照)

 
3)高気密・高断熱・24時間計画換気の家の特徴

 断熱性が高いことによって、夏の暑さ、冬の寒さの影響をあまり受けず、冷暖房機器の運転効果が
 非常に高いそうです。

 家の中での温度差が低いので、小屋裏の利用やリビング内階段も積極的に採用しているそうです。

 また、計画換気されていることによって、湿度のコントロールもされるので
 洗濯物も室内で、嫌なにおいがつくことなく、割合に早く乾くそうです。
       といっても乾燥機能が付いているわけではないので、あくまで「割合に早く」らしいですが。。

 FPパネル断熱材とペアガラスの使用は、遮音性も高めます。
 我が家はピアノを弾いたり、ほかの楽器を弾いたりもしますが、
 特に防音室を作らずに設計を進めることができそうです。
      (→結果としては、やっぱり音漏れゼロってわけにはいきませんでしたが。)

 
4)価格

 どんな仕様の家を建てるかによって違いますし、同じFPの家でも 地域によって 工務店によって
 随分違いはあるかと思います。。

 「FPパネルは、その家1つ1つのサイズで加工するので高いです」とも、よく言われます。
 したがって、「在来工法なら、町の工務店に建ててもらうのが一番安い」という法則を過剰に期待して
 いると、ちょっとアテが外れるかもしれません。

 しかし、我が家が特別ぜいたくを言わない坪数・仕様で概算見積りをしてもらったところ
 「町の工務店よりは高いけど、ハウスメーカーに頼むのなら(金額だけは)同程度かな」
 という感じでした。

 もちろん、断熱の工法がハウスメーカーとは違いますし、細かな仕様は違いますから
 単純な比較はできません。

 それと 私たちが見積りをしてもらった工務店は
 標準的な施工の目安になっている基準が ハウスメーカーなどとはまるっきり違います。

 基礎の高さ 使う木材の太さなどは かなりの贅沢仕様と思われる?ものが
 最初から計算されていました。

 ハウスメーカーに建築を依頼するつもりがあるなら、FPの家も予算内でできるような印象ですし
 その中身については 申し分のないグレードのものでした。

 
5)といえども、FPの家で気になるところ

 FPグループのサイトのQ&A講座によれば  

 ・換気システムの給排気グリルの清掃・点検は半年に1度は必要だって。
  「一体、だれが掃除するの?」と妻。 「おれ〜」と、夫は即座に答えましたけど。

 ・「水槽を使うペットは、湿気に注意だって。熱帯魚、どうするの?」という 妻の問いに
  夫は、「うーん・・・・・」としか答えられませんでした。ほんとに、どうするの? 


 ※でも、やっぱり気になるなぁ。
  どうしても、電気を使った機械による24時間計画換気・・・って、妻は気になる。

  「24時間の換気システムはつけても、窓だって普通に付けるんだから
  気候のいいときは、普通に窓を開けて普通の暮らしをすればいいんだ」と夫は言う。

  「でも、『夏はクーラーを使うのがこんなに少なくて済みます』って、
  クーラーの利用度比べの話が多いよ〜  クーラー前提に考えているんじゃないの?
  自然な風を取り入れて、涼やかに暮らそうってことはできないの?」

  夫は「住宅密集地では、それはもう望めないんじゃないか?
  窓を開けると、隣の家の室外機。
  クーラーを使わせてもらっても、少しの電力を最大に活かそうっていうのが
  FPの家の考え方なんじゃないか」と言うのですが。。 

      あと、FPの家がどんなに高気密・高断熱でも、みずから熱を発生するわけではないから
      暖房なり、冷房なりはやはり必要みたいです。
      ただ、これ、外気温の変化による室温の変化は少ないので、ひとたび適正温度になれば
      エアコンを自動運転にしておくと、超?間欠運転で室温が維持できるらしい。
      だから、外出時なんかも、すこ〜しの運転だから、エアコンのスイッチを止めずに
      出かけたりするそうだけど、
      でも 「電気製品つけっぱなし」という状態に罪の意識を感じてしまうんですよ。>妻

      微風の運転をすこ〜しずつ続けていくのと
      いったん温度の変わったものを、帰宅後に温め直したり、冷し直したりするのと
      電気の消費としては、どちらが少ないのかな?

      →・・・そして。 
      ロフトの一番高いところにも小さな窓をつけて
      1階の端っこの窓と ロフトの一番上の小窓を開ければ
      家じゅうの空気が抜ける =(素人考えでは)電力なしでも換気は可能
      ってことで ちょっと 妻も 内心に整理をつけることができました。。(変な日本語ですが)  
    

    →その後。
    窓を閉めっぱなしで暮らして こんなに快適快適だなんて 思ってもみませんでした。(^^;)
    夏と冬のエアコンの連続運転も 電気代としては ものすごく効率がいいです。
    小鳥と熱帯魚と犬も同居している我が家は 
    春と秋の1階隅からのエアコンの送風のない時期は
    換気システムの運転を「強」で暮らしたらちょうどいいのかな?・・なんて思って
    実験したりもしています。(2005年秋) 

  それと、断熱に使うFPパネルは、「さあ、この家を壊す」ってときに、
  エコロジーの関係から「どうなっちゃうんだろ?」って心配になっちゃうんですが
  「再利用できます」ということです。


 ※FPの家に決めた!ってことで、FPの家を造っている工務店さんと話を進めていくわけですが
  妻は、正直言って、「ほんとに、これでいいのかな?」って、気持ちの振れは時々ありました。。    


 ※あと、FPの家は集成材の柱を使うそうです。狂いがなくて、いいんだそうです。




 

                                                以上