ォロ、とは公共広場のこと。フォロ・ロマーノは、ローマ帝国の政治の中心地でした。

このあたり、当初はパラティーノの丘の北側に広がる湿地地帯でしたが、排水工事を行い、まず市場として利用され、その後、公共の建物が増え、政治の中心地となります。

古代ローマが大好きな私、フォロ・ロマーノは何度も訪れていますが、何回行ってもワクワクしっぱなしです。ただ、行く度に、勉強不足を痛感していますが・・・。広すぎて、建物が多すぎて、歴史が偉大過ぎて、覚えられない・・・・。
私が覚えているのは、カエサルの「ブルータスお前もか!」くらいか!?

ま、ともかく、この道を・・・、今、まさに私が立っているこの場所を、かつてはカエサルが歩いていたんだ・・・と思うと、言葉になりません。

ォロの中央を走るのは、聖なる道(Via Sacra)です。この道沿いに重要な建物が並んでいます。

現在、8本の円柱が残っているのは、サトゥルヌスの神殿。サトゥルヌスとは農業の神様で、この神殿はローマ最古のものといわれています。
上の写真は、セプティミウス・セヴェルスの凱旋門。高さが23m、幅は25mあります。紀元203年に、パルティアに勝利した記念に建てられ、碑文と戦いを記したレリーフがきれいに残っています。


左の写真に写っている、一番右のレンガ造りの建物が、元老院(クーリア・ユリア)です。この中で共和制ローマが作られていたんですね。

カエサルが暗殺されたのは、この元老院の前での出来事でした。

古代ローマの雰囲気に浸るために、フォロ・ロマーノの中を歩くことをぜひオススメします。そして、もうひとつのオススメが丘の上からフォロ・ロマーノを一望すること。

ォロ・ロマーノのちょうど北側にあるのが、カンピドーリオの丘です。この丘の上には、ローマ市庁舎が建っているのですが、この裏手から、フォロ・ロマーノが一望出来ます。

あと、私は残念ながら、まだ行っていないのですが、パラティーノの丘から見るフォロ、コロッセオもいいらしいですよ。