Roma−タイトル
 


サン・ピエトロ寺院
Basilica di San Pietro
サン・ピエトロ寺院の上よりサン・ピエトロ広場を
日本を出発して約17時間(乗り換え時間も含む)。ようやく、あこがれのイタリア。レオナルド・ダヴィンチ空港に到着です。ローマ市街の南西約30kmの郊外にあります。
夜中に空港に到着してしまった・・・という以外は鉄道でローマ入りするのが安くて、確実だと思います。タクシーだと、夜間料金にチップも含めて75,000リラ、約5,000円(97年)でした。悪い噂もよく聞く、イタリアのタクシー。一人で乗るのはちょっと勇気が入りましたが、私が乗り合わせたのは、イタリア語を教えてくれた親切な運転手さんでした。しかし、降りしなに「僕のことどう思う?キスしてもいい?」ときたのは、さすがはイタリアーノというでしょうか。
鉄道はだいたい1時間に1本の割合で出ています。15,000リラ(約1,000円)でした。約30分でテルミニ駅に到着。広い、ひろ〜い駅なので、待ち合わせをするときは、しっかりと場所を確かめておかないと3時間も待ちぼうけをくう羽目に・・・(そんなことになるのは私たちだけ!?)。
なにはともあれ、ボンジョルノ・ローマ。ホテルに荷物を置いたら、市内観光に出発だぁ。
さぁて、どこへ行こうかなぁ。ガイドブックを片手に、まずは、バスターミナルがあるテルミニ駅へ。何度、試しても上手く使えない自動販売機で、バスのチケットを手に入れます。チケットは1,500リラ(約100円)で45分間なら乗り放題です。目的のバスに乗り込んだら、マシーンにガッチャンとチケットを差し込み、日付と時間を刻印します。これがないと、その切符を何回も使えちゃったりするんだけど、たまにこわ〜い検札のおじさんがやって来て、怒られちゃったりするので(罰金をとられます)切符はちゃんと買いましょうね。窓の外を見ながら、ローマにやって来たんだぁ、とわくわくしていると、広い通りの突き当たりに大きな建物が見えてきました。ヴィットリアーノです。真っ白な大理石の建物。“ウエディングケーキ”とか“タイプライター”っていうあだ名があるんだとか。
ヴィットリアーノ
Vitoriano
ヴィットリアーノ
パンテオン
Pantheon
パンテノン
私にとっては、ローマに来たぞ!っていう目印のようなヴィットリアーノでありますが、何かの本で読みました。完成当時は、ローマっ子に悪評で、“入れ歯”と呼ばれたりしたのだとか。ウエディングケーキはともかく、入れ歯はいかんでしょ。入れ歯は・・・。
まず、今回どうしても行きたかった“Pantheon パンテノン”へ。この近くに“San Luigi Francesi サン・ルイジ・フランチェージ教会”があり、そこには私の大好きな画家カラヴァッジョの作品があるのだとか。バスを降り、5分ほど歩くと、“Piazza Navona ナヴォーナ広場”に到着。その角を曲がると目の前は、パンテノン。ロトンダ広場をぐるりと取り巻く形でバールやリストランテが並んでいます。広場に並べられたテーブルに座って、夜ライトアップされたパンテノンを眺めながら夕食を。というのが私の夢なのです。ライトアップには早いけど、パンテノンを眺めながら朝食を。
ゆっくり、パンテノンを見学したあと、カラヴァッジョに会いにお次の目的地へ。サン・ルイジ・フランチェージ教会は、大きな教会でした。端から順番に絵をみていきます。あ、あった!!カラヴァッジョだ!!と思った瞬間、ミサが始まるからと追い出されてしまいました。え〜そんなぁ。まだ、ちゃんとみてないのにぃ。ミサが終わる頃を見計らってまた、戻ることにしましょう。
追伸:カラヴァッジオは最高でした。鳥肌立っちゃいました。

私の、ローマでの一番のお気に入りは“Basilica di San Pietro サン・ピエトロ寺院”です。あのローマ法王が住んでいらっしゃるヴァチカン市国にあるカトリックの総本山。ミケランジェロも手を加え、150年以上もかかって建築されたという教会。初めて見て以来、こんなに美しい建物があるんだぁ。とすっかり虜になってしまったのでした。お隣には有名なヴァチカン美術館。ミケランジェロの「最後の審判」が有名な“Cappella Sistina システィーナ礼拝堂”も圧巻ですが、私は「地図の間」というところが好き。飾ってある絵画(その名のとおり、地図ばかりです)はもちろんすごいんですけど、宮殿なので部屋の装飾がとにかく豪華。華麗。ゴージャス。高そう〜。口を半開きにして天井ばっかり眺めて歩いていたのは私です。サン・ピエトロ寺院に行って、時間があったらぜひクーポラに登ってください。ローマ市街もヴァチカン市国も一望できて最高ですよ。エレベーターを使うと6,000リラ、歩きだと5,000リラ。どんなにお金がなくても、迷わず、エレベーターを選んでください。でも、エレベーターとは名ばかり、下りてから、気が遠くなるほど階段を登らされるんですけどね。しかし、あのエレベーターの文も階段で上ることを思うと・・・。疲れも吹っ飛んじゃうくらい、頂上から見下ろすサン・ピエトロ広場は絶景です。
ナヴォーナ広場
Piazza Navona
ナヴォーナ広場
      
コロナーリ通り
Via dei Coronari
コロナーリ通り
その他、ローマといえば、ヘップバーンを気取ってスペイン階段。あっ、そうだ、スペイン広場に噴水があるんですけど、地元の人や子ども達が順番に並んで水を飲んでるんですよ。ペットボトルに汲んでる人もいたの。すごく暑い夏の日だったからでしょうか。おいしいのかな、って私も並んで飲んでみました。ただの水でした。お腹も壊しませんでした。でも、飲んで大丈夫なものだったのかな・・・。フォロ・ロマーノの遺跡の前にたたずんでローマ帝国に想いをはせてみたり、コロッセオに、真実の口。あぁ!お買い物にも行かなくっちゃ!!
高級ショッピング街はスペイン広場周辺。貧乏旅行なのでウインドウショッピングしかできないよぉ〜、という私たちのような人には、地下鉄A線のsubaugusta駅にある、ショッピングモール“Cinecitta due”をおすすめします。洋服屋さんも雑貨屋さんもCD屋さんもスーパーマーケットだってあるので、おみやげ用も一度に買えちゃって、なかなか便利です。ディスプレイもすごくおしゃれだったし。ブランドものじゃない、お手頃価格な洋服でも、やっぱりイタリア。デザインはすごくいいです。えーっ、このワンピースがこんな値段!!なんて大騒ぎしながら。でも、私にはサイズが合わないのよね。おチビだから。がんばってナイスバディにならねば。でも、とってもチャーミングな店員さんに「安いよ。買っときなさいよ。」とそそのかされて(?)、いい気になっちゃてセクシーな水着を買ってしまいました。日本じゃ恥ずかしくて着られないよぉ。
ロマーノ(ローマっ子のこと)は人なつっこい、ってどこかで聞いたけど、どうやら事実みたい。毎晩、ミネラルウォーターを買いに行って顔なじみになっちゃった、バールのお兄ちゃんは、「よぉく、冷えてるのをあげるね・・・」と、冷蔵庫の奥の奥から、Birra(ビール)を出して来てくれたり(大袈裟なパフォーマンスといっしょに)。町を歩いていると、すれ違うロマーノによく声をかけられるの。やっぱり、「コンニーチハ」っていうのが一番多いんだけど、ときどき、「カオーリ」という声が。たまたま、その時、一緒に旅をしていたのが、カオリちゃんだったので、おかしくておかしくて。どうして、日本人イコール“カオリ”なんだろ。テレビドラマにでも、でてるのかな・・・?。なんでも、友人のカオリちゃんは、空港のパスポートコントロールでも、パスポートを渡すと、「この子、カオリだって・・・」と、係りの人たちに囁き合われたとか。うーん。謎は深まる・・・。いったい、誰なんだ、カオリ。

1997.07
サンタンジェロ城
Castel S.Angelo
サンタンジェロ城


 

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