ちょうど、お昼ご飯時 今回の旅では、「エミリオ・ロマーニャ州」の小さな町を回りたかった私。理由は、それぞれの町のページで述べるとして、この旅の基点として選んだのが、ここ「Bologna ボローニャ」。フィレンツェから北へ電車で約1時間半。ヨーロッパで最古の大学がある、エミリオ・ロマーニャ州の州都であります。
近隣の町を回るのに交通の便がよさそうなので、この町へは2泊する予定。日本から、FAXでちゃんとホテルの予約をしていったのに、フロントへ行くと、部屋がないと!。交渉の結果、ひとり部屋は空いておらず、値段が張るが2人部屋なら泊まれると。ちょっぴり、カチンときてしまって(笑)、違うホテルを探しに行こうかしら・・・とも思ったのだけど、駅から離れた場所だったので、わざわざホテルの前までタクシーに乗ってきたことだし、荷物も重いし、もう夕方だし、今から駅前に戻るのにタクシーに再び乗るのもしゃくに障るし、何といっても一人だし・・・ということで、しぶしぶ(?)予定より高い金額で、チェックイン成立。少々、腹を立てていたのですが、実際、部屋に入ると、シャワーが部屋に付いていて(予約は安いシャワー無しの部屋)、ベッドは2つあるしで、なかなか快適に過ごすことが出来たので、良しとしましょうか。1泊130,000リラ(約8,000円)なんて、私にとっては法外な値段だけど(涙)。ま、安全が何より、ですしね。
前日の滞在地、ローマを4時半に出発。特急列車に乗り(60,500リラ、99年現在)ボローニャ到着が7時過ぎ。ホテルの部屋に荷物を置いたら、早速、夕食に出かけましょう。
ホテルのフロントで、近くにある安くて美味しいリストランテを教えてもらい、そこに行くことに。フロントのお兄さん、たどたどしく英語で説明しようとして、私がイタリア語が少し分かることが判明すると、すごくホッとしてました。私は、逆に意味が分からなかったらどうしよう・・・とドキドキしてしまいましたが(笑)。ホテルの裏手、3本通りを進んだところにある「Torratria al15」。こじんまりしたかわいい内装のリストランテでした。入ってみると、お客は私だけ。ジャン・レノを、もっともっと丸くした感じのイタリアーノが注文を取りにやって来たので、「イル・メニュー?」と、メニューを頼むと、「イオ・メニュー(私がメニュー)」という返事が。ひやぁー!。困った!。メニューを読んで適当に頼もうと思ってたのに。『私がメニュー』とは・・・。聞き取れるだろうか。辞書も会話集もホテルに置いて来ちゃったし、どうしよう・・・。
まず、プリーマ(一皿目)、大量のメニューを口にしたけど、内容まで理解できたのは、ほぼ半分(笑)。とりあえず、ここはボローニャだし『ラグー(ミートソースのパスタ。ボロネーゼと似たようなもの)』とワインを注文。味は、とっても、とっても美味しかったのだけど、予想通り半端じゃない量(涙)。比較的あっさりしていて、食べやすかったんだけど、これだけでお腹いっぱいだよぉ。まん丸ジャン・レノが、パンが入った籠を片手に「セコンド(二皿目)は?」と、聞きに来たけど、もう勘弁して下さい(涙)。
何か軽いものを・・・とお願いして、サラダを持ってきてもらいました(←これだけで、私の晩御飯には十分なほどの量でしたが)。しめて、23,000リラ(約1,500円)。私はいつも食べる量が少ないので、これは安いのやら高いのやら(笑)。
サン・ペトロニオ教会 今回は、ボローニャには宿泊するだけ。古くて大きな町だというのに、観光の時間はほとんどなくて・・・。しかし、近郊の町へ向かう列車の時間待ちの間(『ショーペロ』ストライキに引っかかったんです)、ほんの少しの時間をとることが出来ました。
とりあえず、町の中心地「Piazza Maggiore マッジョーレ広場」へ向かいます。一番に目に飛び込んできたのが、サン・ペトロニオ教会。ただ、何だか変・・・。14世紀に建築が開始されたんだけど、今でも未完成なのだとか。納得。ファサードはみっともない(失礼!)けど、内部は大変美しい教会でした。
しかし、ここボローニャもローマと同様、今年は1999年。ということは当たり前のように、来年は、聖2000年。町中いたる所で、お化粧直しの工事中でした。左写真は、ポデスタ宮殿。
ガイドブックによると、「マッジョーレ広場からみるファサードは、ルネッサンス時代のもので、柱廊は必見。」なのだとか・・・。うーむ。何がなんだか・・・。今日は、お天気も良くないことですし、時間もあまりないし、絵で我慢ですか(涙)。
ボローニャの斜塔などというものもあり、登れるようなので、ぜひ挑戦したかったのですが、この工事ラッシュじゃなぁ・・・と、今回は諦めることに。古都であるボローニャ。交通の要所でもあることですし、いつの日かまた訪れることもあるでしょう。
列車の時間が迫ってきたことですし、駅へ向かうことにします。しかし、ここで方向音痴の私、道に迷ってしまいました。通りすがりのシニョーラに、駅へ向かうバス停の場所を尋ねたつもりが、どうやら駅の場所を教えてくれたらしく、30分以上も歩く羽目になってしまいました(涙)。それとも、ただ、私がバス停を見落としただけ!?
見ているだけで、楽しくなっちゃう??
マッジョーレ広場にて 本当に、宿泊だけで終わってしまった、私のボローニャ滞在。あっという間に、次の目的地ジェノバへ向かわなくてはいけない時間になってしまいました。列車が来るまでの間、町をブラブラすることに(申し訳ない!ボローニャ。こんな・こんな、列車待ちの時間で、見て回れるほどの町ではありません。次こそは、きっと・・・)。
今日は、土曜日。駅のそばの広場に、市が立っているのを発見しました。靴に鞄に、化粧品。食器等、日用雑貨に、洋服、下着・・・。何でもそろっちゃうような、ものすごい数の屋台(?)です。旅を始めて、まだ間がないのに、すでに荷物がはみ出している私。ちょうどリュックサックを探していたところだったので、早速、物色です。
結局、28,000リラ(約2,000円)でリュックを購入。その後、値段に惹かれ、10,000リラ均一コーナー、15,000リラ均一コーナーでそれぞれ一つずつ、計3つの鞄を購入。それにしても、この値段大丈夫??。約700円と1,000円。縫い目はちゃんとしてそうだけど・・・。雨が降ったら、とけちゃったりしない!?

1999.07