今回の旅のテーマは、春のプーリア州を満喫する。というわけで、プーリア州の州都であるBari バーリへとやって来ました。長靴の形をしたイタリア半島のまさに『踵』の部分が目的のプーリア州です。
まずは、ローマ入りした私たち。鉄道で南を目指すのですが、この国の南へ向かう列車ってどうも本数が少ないんですよね・・・。ローマはテルミニ駅を朝の7:38に出発、バーリ到着が12:23というユーロスターに乗ることにしました。えっと、何時間、乗ってなきゃいけない計算だ!?。2等を予約して、片道36ユーロでした(2005年)。

さすがはユーロスターですね。特急料金を支払わされるだけのことはあります。出発も到着も、この国にしては珍しく(?)ほぼ定刻どおりでありました。さて、私にとっては初のバーリ上陸です。アドリア海に面した町バーリ、港から1キロ強のところに鉄道の駅があります。ポルト・ヌオーヴォ(新港)とポルト・ヴェッキオ(旧港)に囲まれたあたりが旧市街地。駅から旧市街地までの間は、新市街地が広がっています。私たちは、駅前のホテル“Pensione Giulia”を予約していたので、まずは荷物を置きにチェックインします。駅前の広場を横切り、海側に1本、通りを進んだところにある建物の2階にあるこのホテル。とても便利だし、部屋も清潔で問題はないのですが、妙に部屋の天井が高いのと、部屋に窓がないのが、どうも落ち着かないんですが・・・(笑)。どういう設計で部屋割りをしたら、窓が全くない部屋を作れるんだろう・・・(笑)。シャワーの付いたツインルーム、朝食込みで1泊が65ユーロでした(2005年)。
部屋に荷物を下ろしたところで、すごーーーーっくお腹が空いたぁ!!。時計の針はとっくに正午を回ってますものね。町の散策がてら、昼食を取りに向かいます。旧市街に行けば、美味しそうなものが食べられそうだな・・・。楽しみ〜♪。駅から北に広がる新市街は、その名のとおり『新市街』です。区画整理され、やや当たらしめの(あくまでも、『やや』です・笑)建物には、ブランド物の店が並びます。が、Corso Vitt.EmanueleU(ヴィットリオ エマヌエーレ2世通り)を過ぎると、街並みは一転します。迷路のように入り組んだ細い路地。頭の上にはためく洗濯物。私たちのすぐ脇をすり抜けていく、2人乗りのオートバイ。

イタリアだ!南だ!。ほんの10分の滞在で、すっかりこの街が好きになっちゃいました。が、今は、お昼ご飯です。ステキな路地があっても、大きな教会があっても、今はパス。後でちゃんと観光するから、とにかくレストラン!お腹が空いたぁ!!。しかし、歩けども歩けども、見つからない。情報がない、とは怖いことですね(特にお腹が空いている時には・笑)。
お店の集まっているエリアがあるはずなのですが、行けども行けども、見つかりません・・・。すごく、ちっぽけな旧市街を想像していた私たちの失態です・・・。

と、大きな広場に行き当たりました。Piazza Mercantile、広場をぐるりと囲むようにレストランが並んでいます。よっしゃ!ビンゴ!!。何軒かを覗いた結果、安そうで旨そうな雰囲気の漂っている、Mercantileというレストランに決めました。

ミオマリート(旦那さま)は、彼、念願だったペーシェ・スパーダ(かじきまぐろ)のグリル。私は、大好きなコッツェ(ムール貝)を注文(昼食なので軽く・・・と、プリモ・ピアットはパスします。セコンドだけ)。サラダとカラフェの白ワイン、食後にカッフェ(エスプレッソ)を頼んで、24ユーロ。安くて旨そう、という私たちの見立ては正解でした。
アドリア海の幸を堪能したら、腹ごなしにお散歩開始です。先ほどの、Mercantile広場、このあたりがどうやら旧市街の中心のようですね。さらに海の方へ向かうと、別の大きな広場がありました。おぉう!これは、神戸のルミナリエやぁん!。すごい!、ご本家さまじゃないですか。夜になると光るのかな・・・とワクワクしていたのですが、どうやらまだ準備中の様子。私たちの滞在中に灯ることはありませんでした。残念です・・・。ま、2日しか滞在しなかったので仕方がありませんね。

5月のやわらかい陽射しを浴びながら、気の向くままあちらへこちらへとお散歩です。特に何がある、っていうわけじゃないのですが、私はこの町がすごく気に入ってしまいました。

ほんものだ!

『AFFITTASI』貸家の貼り紙(緑のヤツ)を見つけちゃいました。
ねぇ、ここを借りようよぅ・・・。

家の前にあるのは、コンロですよね?コンロ!。ここに住んだら、魚市場で買ってきたペーシェ・スパーダを毎晩、炭焼きグリル!?。幸せ過ぎです・・・。