Amalfi−タイトル
 


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海岸よりドゥオモを
「帰れソレント」のカンツォーネで有名な“Sorrento ソレント”からバスに乗り“Amalfiアマルフィ”を目指します。ソレントからサレルノまで約50km、アマルフィ海岸沿いの断崖絶壁ギリギリをバスは走ります。高所恐怖症の友人はひぇ〜と叫んだあと、正面から目を離しませんでした。カーブを曲がる毎に、ちらっちらっと見える白い町並みと光り輝く海は、宝石箱を開いたみたい。ただ、高所恐怖症と乗り物酔いのひどい方にはオススメ出来ませんけどね。
ソレントへはナポリ中央駅地下から出ている“Ferrovia Circumvesuviana ヴェスーヴィオ周遊鉄道”で、ポンペイを通り越し約1時間半。私たちは、ソレントとアマルフィの間にある“Grotta di Smeraldo エメラルドの洞窟”というところに行きたかったので、ソレントに1泊して、朝早くにアマルフィに向かうことにしました。太陽光線の加減で早い時間じゃないとエメラルドにならないそうなのです。アマルフィへと向かうバスはソレントの駅前から出ています。本数が1時間に1本程度と少ないので、事前に調べておいた方が無難でしょう。私達は泊まったホテルのフロントでコピーをもらいました(私達には珍しく高級なホテルだったので。前日まで泊まっていたナポリのホテルの5倍!の値段)。

アマルフィ海岸の主要な町を並べると、まず、“ソレント”、“ポジターノ”そして“エメラルドの洞窟”があって、アマルフィ共和国の古都“アマルフィ”。終点が中世の一大海洋都市“サレルノ”。サレルノは遠くて日帰りは難しいのでアマルフィを終点とすることにしました。バスに乗っての小旅行です。まず、朝一番のバスでアマルフィへ。あとは、バスの乗り継ぎが出来る限り途中下車。ポジターノと、その近くにあるという見晴らし台まで行けるといいなぁ。
車窓に夢中になっている間にアマルフィ到着。見所は、町の中心にある“Duomo ドゥオモ”と“Chiostro di Parediso 天国の回廊”。美術館もなかなかきれいでよかったですよ。
あとは町をふらふら。海岸を見ながらぼんや〜りしたり、お土産物屋サンを1件ずつ回って、安いところを探してみたり。ちっちゃい町なんですけど、海岸沿いの店が並ぶところを抜けると、細い路地が入り組んでいて迷路のよう。迷子になっちゃわないうちにドゥオモに戻ろ〜っと。
海岸には、カラフルなパラソルがビシッツと並んでいて、あの下でお昼寝できたら気持ちいいだろうな、なんて。ここに泊まってのんびりするのもいいかもしれない。
アマルフィを堪能したら、エメラルドの洞窟へ。名前もきれい。ということは、実物もきれいなんだろうな。
観光地だと思っていたのに、バスを降りたのは私たちだけ。バス停は断崖絶壁の上だし、海がエメラルド色に見えるということは、水面まで降りるんだよね・・・。ホントに場所はここであっているんだろうか・・・、とちょっぴり不安になりながら歩いていくと、やたらに陽気で人なつっこい、おじちゃん登場。握手して、「日本人か?」なんて世間話をして、記念写真のポイントまで教えてくれたりして。なにもの・・・?って思っていたら、数人のお客さんが登場。おじちゃんが切符を売り始めました。なんだ、働いてる人だったのね。入場料は5,000リラ(300円 1995年)。おじちゃんの仕事は切符を売って、エレベーターまで案内する係りのよう。
エレベーターで海岸まで下りると、急に涼しくなります。何メートル下りたのか説明してもらったけど、忘れちゃいました。入江になったところに洞窟があり、中に手こぎボートが浮かんでいます。お客さんがボートにいっぱいになると出発。
この下がエメラルドの洞窟
この下がエメラルドの洞窟
ドゥオモ
Duomo ドゥオモ
太陽の光がほんわり海越しに差し込んでいるだけで、洞窟の中は薄暗い。海は限りなく透明に近く、水深10mだなんてウソみたい。手を伸ばしたらさわれそうなくらい、はっきりと海底が見えるんです。なぁんだ浅いんだぁって、飛び込んだら、カナヅチの私、えらい目に遭っちゃいますよ。
海がどうして「エメラルド」なんだろう、と不思議だったんですけど、来て見て納得。不思議なことにホントにエメラルド色なんです。いえ、エメラルドよりきれいでした。少し前にテレビの撮影でダイバーが潜ってたんですって。水中から見たらどんな感じなんだろう。その番組見たかったな。
「あの岩はムッソリーニに似てる」なんていうおじちゃんのおしゃべりを楽しみながら、うっとり。海底にマリア様が置いてあったりして、なんだか神秘的。洞窟内をぐるっと回って、そろそろお終いかな・・・というときに、おじちゃんがボートのオールで水面をパァンッと叩くと、波紋がエメラルドに輝いてすごいの。鳥肌立っちゃいました。これは必見ですよ。


 

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