Korinthos


コリントス遺跡博物館
コリントス遺跡博物館にて 発掘された数々

誰もが一度は耳にしたことがある、コリントス文明発祥の地、“Korinthos コリントス”。紀元前7世紀頃、貿易都市として最盛期を迎えました。ギリシアでも、元も古いもののひとつであるというアポロン神殿(紀元前6世紀)が残されています。

コリントスへはアテネ市街より、バスで1時間半の道のりでした。遺跡は、現在のコリントスの町より8kmほど内陸に入ったところにあります。バスを降りてからタクシーで遺跡まで行くことになりました。ところで、ギリシアの人はとても親切。遺跡までの行き方を教えてもらおうと尋ねたところ、英語は分からないと身振り手振りで。諦めて違う人に声をかけようとすると、さっきのおじさんが、わざわざ英語を話せる人を見つけて来てくれました。他にも、上手く英語が話せないから・・・と、バス停まで連れていってくれたり、筆談(絵談!?)をしてくれたり・・・。ギリシアでは、ひとりも!親切じゃない人に会わなかった、というのが私たち全員の感想でした。


オフシーズンのせいか、遺跡内に人影はなく、古代の思いに浸るのにはぴったり。広大な遺跡の中で、目を引くのは、アポロン神殿。この柱はひとつの石から作られたものだとか。木造神殿から、石造に変わった初期のものだそうです。この神殿、よじ登ったって、抱きついたって平気なのが驚き。怒られたらどうしよう・・・と、ちょっぴりドキドキしながら座っちゃました。

アポロン神殿の他は、崩れ落ちた遺跡がゴロゴロ。地図とにらめっこしながら、ここがアゴラ。この辺りが、ローマ時代のトイレだったんだな・・・と想像力で楽しんで・・・。

アポロン神殿
この大きさと座って写真が撮れちゃうのが驚異的


アクロコリントス山
後ろに見えるのはアクロコリントス山
ここまで、たくさん見てきた神殿。現在にまで残るシンボルでもある柱ついて簡単にまとめますと・・・

<ドーリス式>
ドーリス人によって作り出されたもので、太くどっしりした中心が特徴。柱脚はなく、基盤から直接柱身がのびる。柱の中ほどは丸みを帯び、これはエンタシスと呼ばれる。
<イオニア式>
小アジアのイオニア都市で主に用いられた。基盤の上の柱脚があり、柱身は細く長い。溝は一般に24本。柱頭には2つの渦巻き模様があり、全体に優美さが感じられる。
<コリントス式>
イオニア式をさらに発展させた様式で、前5世紀頃から用いられるようになった。柱身はより繊細で、柱頭には渦巻きの代わりにアカントスの葉模様が刻まれている。3つの様式の中で最も繊細な印象を与える。


コリントス全景 色彩のあるスフィンクス
コリントス遺跡博物館にて 色彩のあるスフィンクス



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