“アシカ”が守る、神殿へ行こう!? ミコノス島から約20km、船で30分ほどの位置に“Dilos デロス島”はあります。ミコノス島へ行ったら、ぜひ訪れようと思っていたところ。 友人に、「アシカを見にデロス島へ行こうね」というと、怪訝な表情。えー、デロスを知らないのぉ〜!!、とガイドブックの写真を見せると・・・「これは、ライオン」という冷たいお言葉。ショックのあまり、二の句も次げない私に、「足もあるし、あばら骨だって見えてる。それに、アシカが神殿を守るなんてあり得ない。弱すぎる」だって。う・うそだ!!。初めて写真を見てから何年間もアシカだと思いこんでいたのに・・・。あ、でも、ホントだ、よく見ればあばら骨もある。そりゃ、私だって、“アシカ”はおかしいとは思ったよ。でも、島だし、海のそばだからアシカが守ってるんだぁ。珍しいなぁ、これは見に行かなくっちゃ、って。本当に、ショックだぁ。アシカではなかったことと、私ってなんておバカ、ってことに。 しかし、あきらめられない私。どこかに1匹くらいアシカがいるかも(いや、いるハズがない。その前に、エーゲ海にアシカはいるのか!?)。現地に着いても、“アシカ・アシカ”とつぶやく私に友人の視線は冷たかった・・・。後日、自宅に帰って、あまりに悔しいので、「アシカだと思わない?」と証拠写真(!?)を見せたところ・・・、私の母親は、はっきりと「アシカだっ!」と、言い切ってくれました。で・でも、うれしくない・・・。実の親にそんなにはっきり言い切られても・・・。“似たもの○○”というか、“○○の子は○○”なのか。もちろん、友人には、大爆笑されました。あぁ、ショック。ホントに、ホントに、何年も“アシカ”だって信じていたのに。がっかり。つまんないのぉ。 さぁて、バカは放っておいて、デロス島は3.5kuくらいの小さな島ですが、島全体が遺跡なのです。“デロス”とはギリシア語で「明るい、輝いた」という意味だそうで、アポロン神の誕生地なんだそうです。またまた、ギリシア神話によると、レト女神がゼウス神との双子の子、太陽神アポロンと狩の女神アルテミスを産んだのも、このデロス島。まさしく、神話の島であります。 |
![]() アシカに見えるんだけどな・・・ ![]() あッ!足がある・・・ |
![]() |
ミコノス島の港沿いに軒を並べるトラベルエージェント。前日に、デロス島行きのチケットを買いに行きました。ガイド付きのツアーもあるのだとか。しかし、英語が分からない私には、意味のないもの。往復のチケットは1,500ドラクマ、約600円(97年)でした。教会の前の桟橋から、10:15分にHERA号に乗って、紀元前7世紀の神話の島へ出発です。だんだん小さくなっていくミコノス島の白い家並みと、煌めくエーゲ海が、とってもきれいなの。今日は、お天気もいいし、絶好の遺跡日和(!?)だね。ミコノス島が見えなくなると、周りは、怖くなっちゃうくらいの深いふかーい、ブルーの海。この海の青さは、紀元前7世紀から、かわっていないんだろうな。 30分ほどで、船はデロス島に到着。アシカ、じゃなくてライオンの写真の入った(しつこいですか?)入場チケットは、1,200ドラクマ(約500円)。帰りのミコノス島へ戻る船は、12:40、13:45、15:00の3本。えーと、今が11時くらいだから、12:40はちょっと早いし、13:45かな?。しかし、こんな崩れ落ちた柱しかない島で、3時間も過ごせるのだろうか・・・。 |