Delfi






アポロン神殿
アポロン神殿
アテネより約170km。パルナッソス連峰を背後に古代世界の中心地、聖域“Delfi デルフィ”はあります。中部ギリシアで、唯一、アテネから日帰りできるところなんだとか。それを聞いたら、行かないわけにはいきません。アテネからバスで約3時間の小旅行です。
前日にインフォメーションで時刻表を入手。明朝7:30のバスに決定となりました。バス停の場所を、ちゃぁんとガイドブックで確かめて・・・、眠い目をこすりつつバス停に行くと、乗るべきバスがない!?尋ねてみると、どうやら私の勘違い。今、私たちがいるバス停は、なんとデルフィ行きのバス停へ行くバスの乗り場。こんなところに7:30にいたら、間に合わないじゃない!!。ショック。せっかく早起きしたのに、私たちのデルフィ行きは明日に延期。翌日、ホテルでタクシーを呼んでもらい、無事バスターミナルへ。そういえば、昨日のバス停はどう見ても、長距離バスの乗り場には見えなかったよね。7:30にバスは出発、途中で一度休憩をして、ちょうど3時間で、念願のデルフィに到着。ふぅー、疲れた。料金は往復2,600ドラクマ、約1,100円(96年)でした。




アテネ人のストア
アテネ人のストア
アテネ人の宝庫
アテネ人の宝庫
大地のヘソ
大地のヘソ(オンファロス)〜デルフィ博物館〜




古代のギリシア人は、地球は平らな円盤状のものだと考えていて、その中心がここデルフィの聖域(大地のヘソ)だったのだとか。全盛期は紀元前6世紀頃だけど、紀元前12世紀のミケーネ時代には、神が祀られる場所になっていたんだって。背後にそびえるごつごつとしたパルナッソス山。山を覆う霧の合間から、神が降りて来ても不思議はなさそうな光景。アテネのアクロポリスも神が降りて来そうだったけど、ここはまた違った厳粛さ。
まずは、デルフィの中心、アポロン神殿へ。今残っている神殿は、紀元前330年ごろのもので3度目の改築。長さ60m、幅は23m。最初の神殿は「月桂樹」で作られていたという伝説があるんですって。「大地のヘソ(オンフェロス)」が置かれ、ここで神託が行われていたのだとか。この神秘的な雰囲気の中、たたずんでいると、私にも神の声が聞こえてきそう!?
神殿を越えると、大きな大きな円形劇場。紀元前5世紀に作られた、5,000人を収容できるというもの。現在も、夏になると公演が行われているんだって。一度でいいから、見てみたいものです。
古代劇場
古代劇場 紀元前5世紀に作られたもの


アテナの聖域
アテナの聖域
遺跡をひとまわりしたら、もうくたくた。まさか、ギリシアまで来て山登りをするハメになろうとは。最後に、デルフィ博物館を訪れて・・・。あ、それから忘れちゃいけないのが、“カスタリアの泉”。昔、デルフィを参拝する人々は聖域の手前で身を清めなければならず、そのために使われたのが、この天然の泉。アポロンの信託を行う巫女もこの水で身を清め、その水を飲んで予言を発したのだとか。それから、もう一つ。この泉の水を飲むと、もう一度ギリシアに来ることが出来るという、伝説があるんだって。すっかり、気に入っちゃったギリシア。まだまだ、見ていないところがいっぱい。夏のエーゲ海だって行ってみたいしね。飲んじゃおーっと。お腹は壊さない、よね。
帰りのバスまで時間があったので、デルフィの町でお買い物。ゆっくりお昼ご飯を堪能して、遺跡も隅々まで見学して、お買い物までしちゃって。日帰りでも、充分楽しめました。ただ、心残りは、「この後、晩御飯を食べにおいでよ。町の人が集まって盛り上がるんだよ」と言う、お茶を飲みに入ったタヴェルナ(レストラン)のご主人。おいしそうなお店だったんだけどな・・・。




カスタリアの泉
カスタリアの泉
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