大人の工作読本 第2号 訂正と補足
(わしらが担当した箇所のみです)

■巻頭カラーグラフP9
連結器の解放装置の引き出し線の位置 言い訳
当初、これらの引き出し線は写真に入れない予定でしたが、校正後に急遽加えられることになり、電話での申し送りだったため、筆者のチェックが入れられませんでした。すみません。(松井)

■Oゲージ・B型電気機関車の製作
いくつか至らない点が認められましたので、お詫びしますとともに、以下に補足を含めてまとめましたのでご覧下さい。(石坂善久)
折り込み図面について
表記の説明 本図はISO規格に従い表記されておりますが、少々難解かと思われる箇所もありますので以下に説明します。
 「←R90」とあるところは、矢印で示された曲線の半径(この場合90o)を示します。
 「→○←2−φ2.5」とあるところは、「φ2.5」が矢印で挟まれた穴の直径(この場合2.5o)、その前の「2−」は、同じ直径の穴が同一図面上に2つあることを示しています。例えば@の「側板・屋根」ですと、穴の表記が10箇所あり、 「→○←2−φ2.5」「→○←8−φ2」の二種類の指示があります。図上に表現された穴の大きさを見ますと、屋根の端から二つ目の穴2箇所のみが大きく、その他のものは小さめに描かれています。このことから屋根の端から二つ目の穴2箇所がφ2.5で、その他はすべてφ2であることがわかります。
 「→○←2−M2」とあるところは、M2タップ(2oのボルトがねじ込めるように雌ネジを切った穴)を同一図面上に2箇所設けることを示しています。上記の単なる穴との表現の違いは、穴の位置を示す○が太い線で描かれていることです。 例えばLの「コレクター絶縁板」は、下の二つの穴がM2タップを切る指示が記されています。タップの切り方については、下掲の図版を参照して下さい。
訂正 ・図I「台枠側板」の両端にM3タップの指示がありますが、正しくはM2タップです。
・折り込み図面左方中段、注記に「本図中、ニ点鎖線ハ位置合セノケガキ線ヲ示ス。」とありますが、正しくは「一点鎖線」です。
「金属加工心得」について
図版の追加 折り込み図面裏に掲載された「金属加工心得」は、著者が月刊「子供の科学」2000年4月号より連載した「ブラスモデル・電気機関車の製作」の図版より、工具の扱い方の部分を抄録したものですが、「タップ立て」の項が欠けているのは片手落ちと思い、「子供の科学」2000年6月号掲載の図版を以下に転載いたします。
 タップは切るネジの径ごとに3本一組で箱に入って売られており、それぞれ1番、2番、3番と番号がふられており、ネジを切る刃が順番に深くなっています。厚みのある材料にタップを切る場合は、番号順に穴にねじ込んで無理なくネジが切れるようになっていますが、記事のように厚くてもt1くらいの素材でしたら、3番タップ一本で充分です。
訂正 「切断」の項、糸ノコの刃の向きが逆になっています。まれに図のような逆刃で使うこともありますが、ほとんどの場合は引く時に切れるように刃を取り付けます。

■リビングで楽しむ鉄道
レイアウトをデザインする(P101)の内容 言い訳
…ぐるぐる回りを諦め、車輛の低速性能に優れた16.5ミリゲージ(16番)を使って小さな駅構内の情景を再現したレイアウト…
昔、「いぬしん」でレイアウトの定義を「ある程度の時間、コントローラーから手放しで車両の走行が眺めていられることが条件」などと書いた覚えがあるが、ちょっと違うことが書いてあるなあ。(松井)