戦前における最大の工作雑誌、「科学と模型」発行元でもあった、
大阪の玩具・教材メーカー・朝日屋製の35ミリゲージ電車。
戦前の製品としては珍しい二線式で、車輪はベークライトのブッシ
ュで車軸と絶縁、絶縁側の集電はレールを直接こするコレクター
で行っている。動力装置は軌道モーター方式でスパー伝導。普及
版製品のため略式に作られており、逆転スイッチは無く、動力車
の進行方向のみライトがついている。付随車はプレス車輪でやは
りブッシュによる片側絶縁。昭和12年〜14年ごろの製品。「ベビー
ローマンスカー」の商品名で、主に線路・電源とセットで販売された。
一番下は「科学と模型」昭和13年11月広告より。 |