Love Yosemite

 

僕はヨセミテ(新PowerMacG3モデル)が欲しいと思っていたんですが、現在愛用中のPM7600/200からの移行を阻む問題点があるんで、1ユーザーとしてその辺について述べてみたいと思います。

いま僕がどうゆうことにMacを使ってるかというと

(1)InternetやNIFTYなどのパソコン通信関係
(2)シーケンスソフトとMIDIを用いた音楽作成

の2点が主なものになるんです。ところがなんと、この2点ともヨセミテで実現するのはけっこう困難らしいことがわかってきてしまったんです。特にMIDIに関しては今のところ絶望的ですらあります。その原因はシリアルポートとFDの不在だったんです。

 

パソ通関係

アメリカではBTOのアップルストアがあるのでモデム内蔵ヨセミテなんてモデルも可能になるようなのですが、日本ではモデム内蔵モデルが出ないかもしれないということです。当然のことですが、ポートもないのにシリアルモデムが接続できるはずもなく、ゆえに従来方式のパソ通はできません、ということになってしまうのでありました。解決手段としては、USBモデムかダイヤルアップルータ、あるいはPCI接続シリアルポートカード(サードパーティから発売予定)を導入するしかありません。USBモデムでは通信ソフト側が認識できない場合もあるようですし、けっこう困ったちゃんです。しかし、今年から個人用INS-64にタイムプラスが導入されたので、これを機に通信環境をダイアルアップルータ経由INS-64にしようかなあと考えてる次第です。(ちなみにテレホーダイ時間まで寝ないでいることは僕には不可能なので、最初からテレホは考慮しなかったの)

 

MIDI関係

実は、前述のPCIカードはMIDI信号をサポートしないということなんです。USB-シリアル変換器などもありますが、やはりどれもMIDIはサポートされてないんですよね。そして現在、Macにはシリアル用のMIDIインターフェースしか存在しないんです。そのため、現時点ではヨセミテから外部MIDI機器をコントロールすることは不可能です。結局、USB対応MIDIインターフェースの登場を待つしかないんですが、RolandにしてもMark of the Unicorn (MOTU)にしても動きが鈍く、iMac発売から5ヶ月経過しても予定が見えない状況は困ります。MOTUはPCIカードで対応したいと考えてるようですが、ううーむ。

悪いことに、ヨセミテはiMac同様FDが不在のため、FDをユーザ認証(オーサライズ)のキーディスクとして用いるシーケンスソフトのインストールもできません。実はほとんどの代表的なMac用シーケンスソフトはFDがキーディスクになっているんですよね。さらに悪いことに、これらのキーディスクは外部接続したFDでは認識できないのです。ああもう八方塞がり。ということで、現状ではiMacやヨセミテではMIDIを用いて音楽制作することは全く不可能なのでありました。

音楽業界はマック一色と言っても過言ではない状態から徐々にWintelが進出してきているので、アップルとしてもこの状況はマズいわけです。というわけで、FD利用に代わるオーサライズ法をベンダーとアップルで検討中とのことです。←ほんとに今現在検討しているらしいんですけど、MOTUだけは1月中には製品に反映されるという話なので期待ですね。

ちなみにRolandはDOS/V用のUSB対応MIDIインターフェースS-MPU64を発売しておりMac用のドライバさえ用意すればいい状態ではありまする。現在iMac用にベータ版のドライバが公開されているので、早期にヨセミテにも対応することを望みたいです。なおMIDIに関しては上記の問題の他にもアプリのMacOS8.5非対応問題がありますんで、インターフェース問題が解決されても予断は許されない状況であることをつけ加えておきます。

こうやって考えてみると、僕がヨセミテを手に入れるのは夏のボーナスで、ってことになりそうですね。ううーん、いじわる。

1999.01.10

 

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