はじめに
このコンテンツは2001年5月に作成したものです。記録メディアの移り変わりは速く、現在(2006年8月)では通用しない記述も含まれていますのでご了承ください。
CD−Rが欲しくなったわけ
MDをはじめとする圧縮オーディオ系の音質の悪さとメディアの高価さ(MDメディアは意外に高い)に嫌気がさし、どうせなら劣化なしでコピーできるCD−Rが良いのではないか?という気持ちをずっと持っていました。CD−Rも登場当初はハードウエア、メディアともに高価だったのですが2000年あたりから一気に価格が低下したため、コスト的にも見合うだろうということでCD−Rの導入を決めました。
ハードウエア選定
CD-Rのレコーダーはいろいろありますが、結局、CD-DA専用の業務用機に決めました。
- パソコン用CD-Rドライブ
本来はデータ保管用ですがCD-DAも作れます。このとき、データ用メディアが利用できるのが良いのです。しかしパソコン経由で使用することになりますので、CD-Rを焼いているときはパソコンで他のことができません。この点、パソコンしながらCD-Rを作りたい自分としては不満です。パソコン用CD-Rドライブはオーディオ用途はオマケ扱いなので振動対策なども全く取られていませんし、そもそもデータ保管用として利用することは考えていなかったので、この案は却下しました。- オーディオ専用CD-Rレコーダー
不振のオーディオメーカーが据置型カセットデッキやMDデッキに代わる切り札として出してきたのがCD-Rを使った録音機です。当然、CD-DAしか作れません。またコピーガードがあり、CD-DAのコピーは第一世代のみで第二世代は作れない上に、高価なオーディオ用CD-Rメディアしか使えないのです。当然、却下。- 業務用CD-Rレコーダー
中身はオーディオ専用と同じですが、コピーガードを外せたりデータ用メディアを使えるのが良いので、これに決定。
いろいろ機種は出ていますが、価格との兼ね合いでマランツのCDR631というマシンを購入しました。なんと19インチラックにマウントできる仕様です。
メディア選定
さて、ここからが本題です。
CD-Rはメディアによって再生音質が変化すると言われています。本当なのでしょうか。いろんなホームページを見ると「音質に差はない」と言い切ってる人も多いのですが、そういう人はCDラジカセしか持っていなかったりします。そういえば、天下のインプレスAV-WatchでCD-Rの音質差を検証していた人がいますが、その方の結論は「データ上はメディアによる差はない」でした。この人は音を聴かずに音質差の検証ができるようです。結論の善し悪しは別として、とりあえず、こういう人はさっさとクビにして欲しいものです。←この言われよう。
また、メーカーの提灯記事しか載せないオーディオ専門各誌の比較試聴も、とっても怪しいんです。再生できないCDプレーヤーが多く、音が悪い悪いと言われ続けている80分メディア(700MB)を堂々と推奨している時点で、オーディオ誌の評価は信用できません。うーむ困った、これではどのメディアを使ったらよいのかわかりません。最近ようやく、自分はそんなに耳が悪くないらしいと思えるようになってきましたし、ここはひとつ、自分の耳を信じて、いろいろなメディアを聴き比べてみましょう
と一念発起しました。そんなわけで、普段ものぐさ、というかとことんずくなしな自分としては信じられないような努力と根性を発揮していろいろなメディアの比較試聴大会を始めてしまったのでした。
ふう、ようやく前置きが終わった(爆)。