男と女の虚飾の結婚式
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ミユキの心の声 |
鐘が鳴っている。ゴーン、ゴーン、ゴーン。 今日は大安の日曜日。海が見える小高い丘の上にある小さいチャペルで鐘が鳴っている。 今日は結婚式があるらしい。礼服に身を包んだ大勢の人が教会の中と外に集まっていた。 教会の庭にはたくさんのテーブルとイス、そしてバーベキューのセットが用意されていた。きっと披露宴はこの庭でやるのだろう。 教会のドアが開いて、白いウェアとドレスをまとった幸せそうな一組の男女が下りてきた。階段の左右には列をつくって友人らが紙吹雪を高く舞い上げていた。 ***** そして、披露宴が始まった_____ ご来場の皆様、本日はコースケ君とミユキさんの結婚式にご参列いただきましてありがとうございます。私は本日の披露宴の司会進行を務めさせていただきますヤマダタロウと申します。 さて、私はこの2人とは高校時代からの友人でして、特にコースケ君とは小学校からの友達でもあります。まずは私から軽くお祝いの挨拶をさせていただきたいと思います。 コースケ君は小学校の時から、まあなんというか、恋多き男でしてまず初めに好きになった女の子はアヤちゃんという女の子でした。しかしそのアヤちゃんというコは、なんというか個性的というか、いやはっきりいってかなりのブスだったのですが。フラレました(笑)。 次に中学のときに好きになったのが中華料理屋の娘のマイちゃん。結構仲がよくって毎日一緒に登下校してたんですが、ある日ガマンできなくなったコースケ君がウチの前まで送ったときにキスしようとしたところまではいいんだけど、そのコの父親に見つかって中華鍋で死ぬほど頭殴られてそれ以来手を出せなくなったということがありました。 高校時代の彼はサッカー部の主将をやっていたこともあって結構モテてましたね。手紙とかも何通かもらってたみたいです。まあロリコンの彼には同年代なんて興味なかったみたいですけどね(笑)。 さて、次に新郎のコースケ君に挨拶をお願いしたいと思います。 ***** 本日は僕たちの結婚式にご出席頂きほんとにありがとうございます。僕とミユキは高校のときに出会いました。初めて会ったのは偶然なんです。僕が忘れ物をとりに体育の時間に誰もいないはずの自分のクラスに戻ったら、クラスを間違えて入ってきたミユキちゃんに会ったんです。で、「ここはB組だよ」って教えてあげたのがきっかけでした。 僕たち2人が付き合い出したのはその次の日のことなんです。放課後僕が一人で家にいたときにピンポーン、って。何ごとかと思ったらそこに彼女が立ってて。どうしたの? って聞いたらちょっと困った顔して照れくさそうにして・・・。僕にはピーンときました。以心伝心っていうんですかね(笑)。 そして僕たちは付き合うようになったんです。僕が地方の大学に入ってからちょっと離れ離れになったときは寂しかったけど、それでもこっちに戻ってきたときに偶然会うことができて。これもみんな神様がしてくれたことだと思うんです。 もちろん紆余曲折はありました。1回お互いのために別れたほうがいいと思ったこともあったし、何回もケンカしたこともあります。ワガママ言われて困ったことは何度もあるし、僕もつらくあたったことが何回もありました。しかしそれでも僕たちは磁石が引き合うように出会って・・・。 もうここまででいいかな(照)。ミユキにマイクを渡します。 ***** あ、今日はアタシとコースケの結婚式に来て下さってどうもありがとうございます。 アタシとコースケは前の話にもありましたように高校のときからの付き合いなんです。もうそういう意味ではコースケのことはよく知ってるし、彼が言ってたように初めから以心伝心みたいなところがあったように思います。今も彼が何を考えてるのか分かる・・・んですよ(笑)。きっと彼は明日からの新婚旅行、えっとグァムに行くんですけどそこでどういうふうにゆったり過ごそうか考えてるはずです。 青い海と白い砂浜、青い空、そしておいしい南国の料理。彼と2人で決めた新婚旅行先なんですが、二人で仲良く楽しんできたいと思います。 ホラ、彼もにこやかな顔して笑ってるでしょう? いつも会社の残業で遅く帰ってきてもあの笑顔で玄関から入ってくるんです。あ、アタシのために働いてきてくれるんだな、って思うと本当に幸せなんです。 この結婚式、ずっとアタシは幸せです。でもこの幸せを明日からも明後日からもずっと持ちつづけて、大きなものにしたいと思います。 お父さん、お母さん、アタシは幸せになります。ずっとコースケと一緒にいます。暖かく見守ってください。 ・・・・・。 |
コースケの心の声 |
あ〜、とうとう結婚か。まあ三十路になる前に結婚できたからヨシとするかな。でももっと遊びたかったなあ。リュウジとかヒロシとか今何してんのかな〜? コイツと結婚するのだってほとんど妥協みたいなものなんだけどね。でもこのあいだHしたときにこのバカが失敗するもんだから子供できちゃったんだよね。まあアタシも気持ち良かったから強く言えないんだけど。子供、コースケに似なければいいんだけど・・・。 ヤマダく〜ん。相変わらずコースケにいいように使われてるのね。しかもいまだに彼女いないってウワサだし。そういえば高校のとき友達のスクール水着が盗まれたんだけど、ヤマダ君のウチにあるってホントなの? コースケは意外とマニアックなところあるのよね。でもそんなのと同列だなんてアタシ嫌だわ。相撲部のチョースケ君に密かに憧れてたアタシもアタシだけど。 もしかしてコースケがバカなのってそのときの後遺症のせいなのかしら? アタシはダミーか?! そういやちょっと前にも小学生のお尻さわって捕まってたっけ。カッコ悪ッ! アタシあのとき、ホントは誰かのカバンの中からお金盗ろうと思ってたのよね(苦笑)。まったくびっくりさせるんじゃないわよ。でもコイツバカだからきっと気がついてないわよね。 あ、そうだった。そのときイメージデリヘルのバイトしてて家間違えて行っちゃったときだ。考えてみたらコイツにそんんな大金払えるワケなんだよね。 神様っていってもきっと死神か貧乏神か厄病神よね。コイツと一緒にいても全然イイコトないもの。 そ。1回別れたのよね。でもコイツに貸したお金があったの思い出してまた付き合い出したんだっけ。 え? アタシもしゃべるの? えっと、マイクスタンドのほうまで移動しなくちゃいけないのよね。このドレス邪魔くさいわ。 なんかお尻がムズムズするのはなぜ? なんかコーモンの周辺がかゆいわ。さっきのウンチがまだついてるのかしら。 コーモンがかゆいわ、かゆいのよ。 もうここで思いっきりドレスの裾に手をつっこんで、思いっきり指でかきたいわ、かきたいのよッ! さっさと式なんて終わらせてトイレいってガリガリと人差し指でかきたいわ。 コースケとの結婚? まあ長くて3年ってところでしょ。 どうせしばらくは裸にエプロンとかさせられるんだろうけど、慰謝料とるまでガマンガマン。コーモン、かゆいわ。 |
あ〜、とうとう結婚しちまった。。もっと遊びたかったなあ。ケイコとかジュンコとかマユミとか今何してんだろ? まさかオレが結婚しちまったとか、ましてやもうすぐパパだなんて全然知らないんだろうなあ。だって隠してたもん。当たり前か。そういやオレ、ケイコには「結婚しよっか?」とかって言ってたんだよな。アイツ結構マジに受け取ってたみたいだけど大丈夫かな。またアイツとHしたいなあ・・・。しかも生で(笑) ヤマダ。こいつに司会頼んで大丈夫だったのかな。そういえば高校のときヨシミちゃんのブルマが盗まれて大騒ぎになったことあったけど、犯人コイツなんだよね。返してやれよ(笑) あとでブッ殺す。余計なこと言いやがって。人生の汚点の一つなのに。 あのときはほんとに死ぬかと思った。そんでムカついたオレは近所に「あそこのラーメンには猫の肉が入ってる」ってウワサ流したんだけど店がつぶれたのってオレのせいじゃないよね(苦笑)? あとで本当に刺す。 今はどっちかっていうと裸にエプロンのほうがソソル(笑)。 あのときほんとはオレ、友達の財布からお金抜き取ろうとしてクラスに戻ったんだよね(苦笑)。誰もいないはずの教室に人影があってびっくりして心臓止まるかと思ったよ。 オナニーしてるときにピンポーンって鳴らされたら心臓止まるよね(苦笑)。 全然寂しくなかったけどね(笑)。だって一人暮し楽しいもん。お持ち帰りし放題だし。 コイツ、金はかかるしワガママ言うし、巨乳のレイコちゃんところに行こうとして1回別れたことあったんだよな〜。レイコちゃんの巨乳が実はシリコンで興ざめしたけど。 あ〜疲れた。 このあいだナンパしたナミちゃんからまだ電話かかってこないなあ。フラれちゃったのかな。でもこんな時間にケータイ鳴らされても困るんだよな。とれないし。 ん?この胸でブルブルいってるのはなんだろう?もしかして携帯電話かッ?!ちらっと画面を見てみよう・・・。おわッ、ナミちゃんじゃないか。くっそ〜、電話とれないじゃん。そういえば今度の月曜にデートしようかって言ってたんだっけ。次の月曜って?あ、明日じゃん。どうしよっかな〜。新婚旅行やめてデートできるかな。 もう他の女のコと会うのはキツイかなあ。残業って言っておけば大丈夫かな。 まあ保って3年ってとこかな。 初めの1年くらいは毎日裸にエプロンさせよっと。 チンポの先がちょっとかゆいなあ。 |