マナミの恋愛
マナミは小学6年生。 失恋しちゃいました(;o;)。 マナミはシンタ君が好きだったんだけど・・・。 ほんとを言うと、告白して断られたんじゃなくて、好きな男子が別のコを好きだってことを聞いてしまったの。 今日のお昼休み、男子がクラスで固まって何か話してたの。 周りに女子がいなくって、だからいつも大きな声でしゃべるシンタ君も特に大きな声で何か言ってた。 話に夢中になってたみたいで誰もマナミがドアの陰にいることに気が付いていなくって。 シンタ: 「オレが好きなのは、リョウコちゃんだよ。マナミじゃないよー」 哀しかった。 シンタ君とは家が近所でいつも行き帰りは一緒。 だから、いつもドジなマナミの面倒みてくれて、だからマナミはシンタ君を頼もしいなあ、って思って。 シンタ君ははっきりリョウコちゃんが好きだって、言ったんだよ・・・。 リョウコちゃんはマナミと違って運動もよくできて、いつもハキハキとしゃべって、誰の前でもキチンとしてて、とってもすごいと思うの。 だからシンタ君が好きになるのも仕方ないのかな・・・。 マナミは泣き虫でドジで、いつも誰かにそばにいて欲しくて。 だから元気で明るいシンタ君が好きになったのかもしれない。 あ。 夕焼けがキレイ。 マナミは今、放課後の誰もいなくなった校舎の屋上にいた。 リョウコちゃんは確かにかわいくて、スポーツができて、元気一杯の女の子だ。 マナミもイイ女になろう! そう、テレビとか本とかにも書いてある。 イイ女になって、シンタ君を振り向かせたらいいんだ。 マナミは小さいけど、力強い口調で言った。 マナミ: 「私はシンタ君が好き。だからカワイクなって明るくなって絶対にシンタ君に好きになってもらうんだ!」 シンタ君はクラスでリーダー格の明るくて元気でスポーツ万能なクラス委員だ。 だからマナミは好き。 そして好きになって欲しいの。 ***** 同時刻。 誰もいなくなった放課後の教室に一人・・・。 シンタ: 「ハァハァ、リョウコちゃん・・・、ハァハァ」 シンタ君は一生懸命リョウコちゃんのリコーダーをしゃぶっていた。 |