駆け引き

合コン。男と女が同数で酒などを囲んで談笑し、

友達もしくはそれ以上の関係ならんとする機会のことである。

 しかし当然のように、すべてのメンバーが相手の好みに一致するわけではなく、

バトルを通じた淘汰によって何人かが不満を残しつつ、セカンドベストもしくはサードで

妥協することになる。そしてそのバトルには、駆け引きというのが存在するのだ。

その駆け引きというのは、当然男同士、女同士だけでなく、

男女間にも存在するのである。

男同士の駆け引きは、駆け引きというよりバトルに近い。

誰がどの娘を狙っているかは一目瞭然だからだ。

本人もライバルが誰であるかを確認し、その彼我戦力差を測って作戦を練ることになる。

もし、敵が「クール系」を売りとする相手なら、こっちは、

「お笑い」もしくは「ほのぼのさ」を全面にだして対処することになる。

だから、キャラがかぶったヤツとの合コンはあまりのぞましくない。

特に、「おれ巨乳派」「え? おれも巨乳派」「まじで?おれもおっぱい星人」

ともなってしまうと、敵ばかりになってしまうからだ。

このように、ターゲットが集中してしまうのも避けたいケースである。

鉄則その1「合コンは競合しない仲間とやれ」

たいてい、誰かのツテによって女の子が呼ばれることになるのだが、

その女の子たちが「カワイイ」かどうかは疑わしい。

いくらこっちが「カワイイ娘」よろしくね、と言ったところで、

女のコのグループというのは、非常に堅固で、こちらの希望以上に制約が厳しかったりするのだ。

特に、たとえどんなに切望しても、別グループにいるカワイイ娘は呼ぶことが出来ない。

加えていえば、同性から見た「カワイイ」と男から見た「カワイイ」は完全には一致しない。

次に、ここが厄介なのだが、女のコの間でも駆け引きが存在する。

合コンの途中で、『連れトイレ』が行われた場合は、

そこで「あたし、○×クン」「え〜、じゃああたしは△●クン」

という密約・相互不可侵条約が締結されることになる。

女の子は、表立ってバトルすることが少ないので、誰がどこを向いているのか、というのを

把握することが比較的難しい。

しかし、それを見誤ると、恥ずかしい失敗をすることになるので、要注意だ。

女の子同士の相互不可侵条約を見極めて、それに合致した戦略はうまくいくが、

条約に反した戦略はうまくいかないのである。

女の子同士の間では、

A子→Xクン

B子→Yクン

C子→Zクン

という密約があるにもかかわらず、

A子を巡ってYクンとZクンがバトルしていたら、事態の収拾は困難である。

したがって、男の方も、我を通すだけではなく、状況を判断して、

的確な戦略の修正を適宜行わなくてはいけない。

鉄則その2「女の子の心を読め」

最後に、一番の難関が、男女間の駆け引きである。

男と女の関係は、シーソーのようにバランスがある程度とれてなくてはいけない。

片方が、異常に偏った恋愛感情を持っていて、それを露わにしていると、

まちがいなく「ひかれる」

相手を好きになることは、どれだけ好きになってもいいのだが、

暴走してしまうことだけは、避けたい。

相手の好意プラス少々といった程度をキープすることが望ましいだろう。

合コンでは、他の数人を適当に相手しながらも、ターゲットに対してだけわかるような、

特別扱いを示すのが、ポイントといえよう。

例えば、もし鍋やらバーベキューで合コンをするのなら、

肉のいいところ、こげてないところをよそってあげる。

お酒を中心とした合コンなら、「身代わりイッキ」を“イヤイヤながらも”買ってでる。

僕なら、酔っ払ったフリをして、「ひざまくら」をねだるだろう(笑)。

そして最後に一番重要なのは、合コンのあと、もしくは後日に、二人だけで会う約束を、

『密かに』とりつけることである。

別にバレてもいいのだが、

「おまえら今からヤルのか」「おまえらその日にヤルのか」

と思われるのを、女の子は嫌がるはずだからである(笑)。

そういう心遣いはプラスだ。

そして、その二人だけのデートが叶ったとしても、油断は禁物である。

何度もいうが、女の子はボケているように見えても計算しているところがある。

昼間は遊園地で散財し、そして渋滞の道路を運転し、

レストランで結構高いコースをおごり、夜景の見えるバーでカクテルをおごったその後。

最後の最後の段階で、

「あたし、つきあってる彼がいるの…ゴメンね」

なんてこともあるのだ。

だったらテメェ、合コンなんかに来るんじゃねぇ。

 教訓「何事も見極めが重要」

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