足の長さ・腰や肩の左右の高さが違う・・・ 骨盤を矯正していただけますか?という質問が多いので解説いたします。 この項は、成人からの後天的な体のバランスについての説明です。 まず最初に、そのメカニズムについて説明します。 下の図をご覧ください。 左が正常だとしたら、右が腰と肩の高さが違う場合の図です。 原因は主に背筋・腹筋の筋力低下や不釣合いで姿勢が悪くなります。 例えば・・・ 野球をやっていた方は、投げる側の背中が発達しています ゴルフの好きな方は、スイングした方へ斜めに癖がついています。 カバンや買い物バックを持つ手は、いつも同じ。 足を組むときに、上になる足は決まっていると、腰が曲がってしまう。 ![]() ![]() 左右の高さが違う・・・、つまり傾いている、ということが見て取れます。 同時に、この傾きにあわせて背骨もカーブを描いています。 片方の足が短い、なんて現象もこのせいです。 上がってるほうの足は短く見え、下がってる方は長く見えるわけです。 つまり、骨がずれているという事ではなく、 左右前後で、筋肉の強さが違うために、 筋力の強い方へ引っ張られています。 長年、その姿勢でいると、関節がそのまま固まってしまうわけです。 では治療方法はあるのでしょうか? すぐに、体の形を正常にすることは無理ですので、 徐々に、硬い関節は柔らかく、弱い筋肉は強くするしかないのです。 骨盤矯正だけでは左右の傾きを直す根本的な治療ではない、 ということです。 骨盤矯正ベルトもはずせば元に戻ってしまいます。 よくいう、骨盤矯正だけではその場しのぎだということが解ります。 もう一度、図を見てください。(図2) 赤い部分がありますが、ここは筋肉や関節が 硬くなっていると思われる部分です。 傾きを矯正するために、この部分をストレッチをして柔らかくしたり、 筋肉を強くする必要があります。 | ||