著者・編者 |
書名 |
刊行年月 |
定価 |
ウォルターウェストン著
山本秀峰訳 |
ウォルター・ウェストン著
宣教師ウェストンの観た日本
|
2014年4月
|
A5判 234頁 上製本
3,520円
(本体価格 ¥3,200+税)
ISBN 978-4-904059-54-8
|

Walter Weston 1861-1940 |
日本近代登山の父
文学修士・英国王立地理学協会特別会員
ウォルター・ウェストン
「日本アルプス登山と探検」「極東の遊歩場」「知られざる日本を旅して」に続く生涯最後の著書
変貌する日本への希望と憂い
著者略年譜・関連年表 原書からの挿絵(カラーを含む)15点 |

原書のカバー 上高地 (口絵より) |
日本の自然の様相は、火山国のほとんどがそうであるように、自然のままの壮大さ、
すさまじい破壊性、そしてほぼ天国のような美しさ、という驚くべき多様性で構成されている。
山々からは火山の噴火が突発する。台地からは身震いがやってくる。海からは恐ろしい
大波が押し寄せてくる。さらには台風が猛威をふるう。夏・秋の雨による大水は、地滑りや
洪水意をもたらす。 こうした豊富な変化、激しいコントラストに加え、日本人の大部分は
木と紙でつくった家に住み、したがって火災による突然のそして完全なる破壊にさらされて
いるという事実が加わる。かれらは、生き生きとしており、感受性が強く、そして芸術的である
ことは決して驚くべきことではない。しかしまた絶えず、行政による是非もない惨害からの
復興の必要性から、克己であり、辛抱強く、そしてさらに宿命的でもある。
ウォルター・ウェストン (本書より) |