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Maron, Hermann

Japan und China. Reiseskizzen. Entworfen während der preußischen Expedition nach

Ost-Asien. Von dem Mitgliede derselben Dr. Hermann Maron. Band 1+2. [2 Bd. in 1].

Frontispiz "Ein Theegarten in Nangasaki, nach einer japanesischen Originalzeichnung",

273, 252 S. Berlin, 1863. Druck und Verlag von Otto Janke. Buchrücken berieben.

Seiten alterungsbedingt leicht braunfleckig. Guter Zustand Fraktur/ Altdeutsche Schrift.

Einband lichtrandig. Ecken bestoßen.

ヘルマン・マローン

日本と中国 - プロイセン東アジア遠征中の旅のスケッチ

ベルリン 1863年刊 全2巻(1冊) ドイツ文字

第1巻:口絵「長崎の茶屋」273頁(日本)+第2巻252頁(中国)

オリジナル装飾クロス (18 x 12cm) 表紙全体に色褪せ、背表紙にわずかな痛み 
表題紙裏に書き込み、ページにシミ

¥58,000


プロイセン農商務省の役人マローンは、東アジア遠征隊の学術調査の一員として

1860年9月に来日。居住地江戸・横浜を中心に、日本の習俗や制度、国民性な

どを調査した。ケンペルやトゥンベリの書を予備知識に、半年近くの実地調査を本

書の第1巻に著した。上海寄港時には絹の産地に旅行し、生産地の様相、中国

人の国民性などを把握して本書第2巻に収めている。
プロイセン東アジア遠征隊の外交使節団と士官たちは江戸滞在中少なくとも各種
各様の書籍2000冊から3000冊を購入し、ベルリンにある王立図書館に納めた。
これらは我が国(ドイツ)の東洋学者たちに必ずや日本の文学学問について価値ある
開明を与えるだろう。技術的、自然科学的内容のものが多かった。例えば遠征隊の
農業関係者は18冊に及ぶ四つ折り判の農業技術百科全書を入手したが、素晴らしく
精巧につくられた数千枚の木版画が文中に印刷されていた。
(R・ヴェルナー著「エルベ号艦長幕末期」より)
マローンは帰国の1861年に「日本の農業に関する農務大臣に対する報告」を提出し、

その「日本農業の特徴」論は、マルクスの資本論における日本知識の根拠となっている。