彼女は虹として顕現する

★以下は来たるべき6月21日の「世界平和と祈りの日」の準備のために提出 するものです。この「世界平和と祈りの日」はラコタ・ダコタ・ナコタの国 (伝統的スー一族の国)第 19 代「聖なる白いバッファローの女のパイプ」の 守護者であるチーフ・アーヴォル・ルッキングホース(Arvol Looking Hors se)が、今から2年前の1994年8月20日にウィスコンシン州のさる牧場 で白いバッファローの赤ん坊が誕生したこと(赤ちゃんは、女性で、ミラクル と名付けられました)と、彼女のその後を注意深く観察ししてきた経緯を受け て、昨年に世界にたいして提唱したものです。この会議室でも、彼女の誕生し たときからときどき話題にしてきました。白いバッファローの女の子供につい て、現在スー一族を代表するメディスンマンの一人であるレオナルド・クロー ・ドッグによる解説を今回掲載します。クロー・ドッグはスー一族を代表する ばかりでなく、パン・インディアン運動の本流にあるAIM(American India n Movement)を代表するメディスンマンで、彼の奥さんだった女性の自伝がさ きごろ出版されたことはこの会議室にも報告がありました。以下の文章は英語 と日本語は対訳になっていますが、翻訳は小生が急いでやったもので、間違え があるかも知れません。より深く関心のある人はぜひ英文の全文をお読みくだ さい。オリジナルはエレクトロニック・モカシン・ネットワークをつかって全 世界に発信されたものです。


WORLD PEACE AND PRAYER DAY - GLOBAL HEALING: JUNE 21st, 1996

STORY OF WHITE BUFFALO CALF WOMAN

ラコタ一族のメディスンマンであるクロウ・ドッグは「白いバッファローの女 の子供」について次のように説明しています。

"This holy woman brought the sacred buffalo calf pipe to the Lakota. Before she came, people didn't know how to live. They knew nothing. The White Buffalo Woman put her sacred mind into their minds.

この聖なる女性が、聖なる子供のバッファローのパイプをラコタ一族にもたら した。彼女が現われる以前、人びとはどうやって生きればよいのかを知らなか った。人びとはまったくなにも知らなかった。白いバッファローの女が、自ら の聖なる考え方を、人びとの頭のなかに植えつけた。

"Though she first appeared to the Lakota in human form, White Buffalo Woman was also a Buffalo -- the native people's brother, who gave its flesh so that the people might live.

彼女は最初人間の形をとってラコタ一族の前に出現したけれど、白いバッファ ローの女はまた、バッファローそのものでもあられた。バッファローは、ネイ ティブ・ピープルの兄弟である。バッファローがその肉を与えてくれたため に、人びとは生き永らえることができた。

"White Buffalo Woman spoke these words to Lakota Chief Standing Hollow Horn:

'Remember this pipe is very sacred. Respect it and it will take you to the end of the road. The four ages of creation are in me; I am the four ages. I will come to you in every generation cycle.I shall come back to you.'

白いバッファローの女は、ラコタ一族のチーフであったホロー・ホーン(中空 の角)にたいして次のような言葉を残している。

「おぼえておきなさい。このパイプは大変に神聖な ものです。このパイプを敬えば、このパイプがあな たがたを道の終わりまで連れていってくれるでしょ う。わたしの中には四つの世代の創造があります。 わたしが、四つの世代なのです。これから四回、世 代が変わるごとに、わたしはやって来るでしょう。 わたしはあなたがたのもとに帰ってくるでしょう」

"The White Buffalo Woman walked off in the direction from which she came, outlined against the red ball of the setting sun. As she went, she stopped and rolled over four times. The first time she turned into a black buffalo; the second into a brown one; the third into a red one. Finally, the fourth time she rolled over, she turned into a white female buffalo calf.

白いバッファローの女は、彼女がやってきた方角に向かって歩き去った。落日 の真っ赤な太陽とは真っ直反対の方角へ向かって。彼女はそのまましばらく行 くと、そこで立ち止り、地面を四回、転げ回った。最初にごろりと回ったと き、彼女は黒いバッファローに変身した。二回目に回ったとき、茶色いバッフ ァローに変身した。三回目の時には赤いバッファローになった。そして最後 に、彼女が四回目にぐるりと回ると、彼女は白いバッファローの女の子供に変 身していた。

"WHITE BUFFALO CALF WOMAN IS THE RETURN OF PEACE -- OF ALL FOUR RACES COMING TOGETHER -- TO MEND THE SACRED HOOP -- ENDING SEPARATION AND POLARIZATION. SHE IS THE RAINBOW MANIFEST..."

白いバッファローの女の子供とは、平和が帰ってくることなのだ。すべての、 肌の色の異なる四つの人たちがひとつに集まり、聖なる輪の修復をすること だ。離れ離れのまま、それぞれが極としてあるような状態をおわらせること だ。彼女は、まさしく「虹」として顕現する。


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