(またはマックと私のパラダイス)

(何故にマック愛好家になりえたのか)

第1章 愛と金欠の日々

第1部

 初めは周りの人に「マック買ったらだれも助けてあげないよ」とか言われていたんです。確かに不安がありました。でも、ここは決断の時。その当時マックは過渡期を迎えていてLC3,LC520,LC475,LC575そしてその後LC630が出ました。まだそのときはLC575の時代。すでにPowerPC601を搭載したシリーズが出ておりましたが、そんなにお金があるわけもなく、LC575に決めました。一体型で場所をとらなそうだし、68040(コプロがなくてあとで泣くことになる)でそうそう遅くないとのこと。でも、出物がなかった。1ヶ月もかけて安いものを探しました。約20万でした。ハードディスクは160メガ。メモリーが8メガ。で、最初はソフトがなくて雑誌についていたおまけで遊んでおりました。(パフォーマならソフトがついてたんですが)

第2部

 漢字トーク7.1が始まりでした。なんといってもQuickTimeには驚かされました。すごく動画が小さかったですが、動画が見れるだけですごいことでしたから。次に雑誌で"director"で作られたアニメ、しかもクリックすると何か変化が起こる、そんなものをみて、しかもマックで作られていることがわかったときはすごいものだなぁ、と、また驚きました。そんなこんなでCD-ROMを見て過ごしていたものです。いまじゃ当たり前かもしれませんがね。あのころは純だったなぁ。考えてもその前は表計算やワープロとかしか見てなかったんです。マックではWINDOWSに先駆けてエッチなCD-ROMが盛んに出てました。で、すぐ飽きちゃったけど。そのあとWINDOWSの方で話が出てきたけど、すでにあっそって感じでしたね。あの頃はいつもWINDOWSよりもいつも先んじてたんですよね。そうそう、あとでハードディスク増設したんですが、WINDOWSユーザーは「1日かかるなぁ」とか言っていたんで、自分も初めてで大変かぁと思って付けてみると、あら不思議、使えっちゃった。もちろんマック版を買いましたよ。そんなこんなで人に聞くことはありませんでした。

第3部

 マックにあってWINDOWSにないもの。それは遊び心だと思います。たとえばお正月に起動すると(日付が合っていれば)普段は「Welcome to Macintosh」だったんですが、「あけましておめでとうございます」が表示されます。(一時、MacOS8になるときなくなるって話がありましたね。絶対なくさないでくれ〜!)そんなものWINにはないでしょ。あとは「EASTER EGG」。どういうものかといいますと、普段はただ「情報を見る」を選択すると情報が出てくるわけですが、あるコマンドとを併せてみると開発者の一覧が出たり、絵がでてきたりするわけです。OSにそんなものを、とWINユーザーは怒るかもしれませんが、楽しいじゃないですか。それを探すのもゲームでアイテムを探すのと同じように遊べます。開発者だって楽しいと思いますよ。それに作っている人だってそれだけ愛があるわけです。そのため、アプリケーションのソフトだって「QTマスコット」とかみたいな遊び心のあるソフトがあるわけですよ。デスクトップ上にマスコットが歩いてたりして楽しくなります。だから周りの人に「マックは事務機じゃない」といっています。きっと今、「POST PET」(メールソフト。熊とかがメールを運んでくれる)に飛びついた人、マック派の人多いんじゃないかな。逆に遊び心がない人はマックは向かないかも。だってそういうものくだらないって言う人、WINユーザーに多いもので。超堅い保守的な人にはおすすめしません。そんな人にマックが使われたんじゃ、マックがかわいそうだから。

第4部

 マックのおかげで人よりちょっと早くインターネットに漕ぎ出すことができました。おかげでメモリーの増設をしなきゃならなくなりましたが。16メガで当時6万円ちょっとだったんです。今考えると高いなぁ。最初は「Mac Web」で見てましたが、本に(雑誌じゃないよ)「Netscape1.1」がついていたんです。お〜、これがインターネットか。ただし当時は日本語のページは少なかったですね。YahooJAPANもなかったし。そのころホームページやってりゃなぁ、先駆者になれたのに。かなり後になって「インターネットは世界を変える」とか世間は騒ぎだしたんです。そうそう、WINでも使えるようになってそこで見たのはマックとWINの設定の仕方の違い。WINだとページで4ページ半もあるのにマックは1ページのみ。また楽してしまったようでした。(いまじゃ接続キットついてるからもっと簡単ですね、どっちも。)

第5部

 こんなふうにマックを愛してしまった私は職場にも持っていきたくなりました。あの当時いた職場はちょっと保守的ではありましたが、自分が楽しく仕事できればいいなぁっと思って。そこで2台目「Power Book 5300cs」を大金はたいて買いました。年末一時25万円ぐらいだったのですが、やっとお金が貯まってみたら28万円に値上がり。普通、時間とともに値段は下がるのに!でも、購買意欲が勝ってしまいました。あ〜これでどこでもマック。早速職場へ持っていきました。みんなにインターネットに接続して見せたのですが反応は×。後日、新聞とかにでてからその人達はさわぎだしましたが。ま、そんなもんですね、いつも。次に「ドキメント・トーカー」使って人を脅かしたりして春を迎えました。

第6部

 そんなことしたりしていたからかもしれません。部署を異動させられました。どうも後日考えますと懲らしめのためだったようです。超保守的な部署に転換させられたのです。行った初日「パソコンはうちの部署じゃいらないから、絶対持ってこないように」とそこの長に言われました。が〜ん。今まではいったいなんだったんでしょう。しかもその部署は完全に管理されていて何も反論できないところです。しかもワープロすらまともに完備されていません。使いたくても2週間の予約表があって順番待ち。やられた。手足をもぎ取られ完全監視下。同じ部署になった先輩で、元の職場の隣の係にいた人がいまして、なにかにと意地悪。パソコン持ち込み不可のチラシを持ってきたのも彼。異動したばっかりの日にいきなり、「なんでおまえみたいなのがくるんだよ。おまえのことが嫌いなんだ」と、言われました。最悪!。なにもしてないだろ。おれだってこんな部署に異動したいわけないだろ。その上、こちらも多少英語が出来るのですが、その人も英語が好きなんです。その手の仕事は自分の仕事で、いっさいおまえにはやらせない。他の仕事をしろ、と。彼は会社のお金で英語のことが出来るのですが、こちらには規制をかけてきました。2つ自分にとって大切なものを失わされました。たぶん、自分の領域を奪われると勘違いして、「おまえのことが嫌いだ」とかになったようです。最悪なのは、その人が上に受けがいい人で、人を規制する割には(気に入らない人にはそうするらしい)自分は自由勝手。そんな人にあれこれ言われたくないぞ。で、「やめたる〜」と言いたくても世間は不況のまっただ中。で、今もそれは続いているわけですが。そんなヤツのために仕事を辞めるのももったいない話だし。----その後、精神的な病気になりそうになった。もう立ち直ったけど。実際には誰も助けてはくれない。でも、前の職場の分かってくれる人がいてくれたから助かった。だから、そんな経験のある人、メールください。一緒にメール交換しましょう。何かの助けになるかもしれないから。力になりたい。

第7部

 そうなりゃうちでやるしかない。意地悪な先輩も「やりたいことがあったら、外でやれ。ここは自分がやりたいようにやるから。じゃまなんだよ、おまえが」と、いう。でも、LC575じゃ力不足。もう1台増やすには場所がない。泣く泣く575を手放し、「Power Mac 7600/132」に買い換えました。いまそれをメインマシーンに使っています。このページはこのマックで作りました。最初の気合いは職場への怒りで、ついついへんなところに力が入っていたかもしれません。でも、マックを使っていて良かった。WIN使ってたらやめてたでしょうし、このようにページを作ったりしませんでした。やはりクリエーティブなことをやるのはマックでしょう!今後もどうぞよろしくお願いします。

 最近うちの職場にもパソコンが入った。各課に1台ずつですが、課は20人以上います。E-mailのテスト段階だとのこと。機種はF社のノート。機種選定の選考基準は闇の中。かわいそうにコントロールパネルがなくてサーバに一括して管理されています。LANで常備つながっていて移動できません。まるで自分を見ているようでつらいです。なお、ショートカットなど(マックでいうエイリアス)など作っていけないとうかうるさい。なお、私は半径1メートル圏内に近づくことが許されない。どうでもいいや。